
外壁リフォームでも注目、外断熱に使用する弾性樹脂モルタルについて解説します。
外壁の断熱性能を高める方法として、近年「弾性樹脂モルタル」が注目されています。これは、樹脂を配合したモルタル材で、高い柔軟性と耐久性を持つのが特徴です。従来のモルタル仕上げに比べ、ひび割れしにくく、防水性にも優れているため、寒暖差が激しい地域や地震の多い日本の環境に適しています。
本記事では、弾性樹脂モルタルの特長や、一般的な左官工事と比べた際の価格、工期について詳しく解説します。断熱性能を向上させながら、長期的にメンテナンスの手間を抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。
弾性樹脂モルタルは、外壁改修の為の新素材。リフォーム増の歴史的背景から生まれた。

弾性樹脂モルタルって何?普通の モルタル とどう違うの?

新築戸建てよりもリフォーム需要が伸びているという背景がある。前提として サイディング 外壁も紫外線などで劣化をしてくる。だから弾性樹脂モルタルという追従性の高い素材で上からコーティングしてあげる。そういった工事の依頼は、これから増えてくるだろう。

補修やリフォーム用の新しいモルタル素材なのね。

サイディングの改修を行う上で、何か左官の仕上げを加える場合は、ジョイント部分で クラック が起きる場合がある。富士川建材工業のリニューアル工法等、そこで弾性樹脂モルタルを塗っている。 アリスネット などグラスファイバーを伏せ込んで更にクラック防止に努めている。

そうなんだ。

弾性樹脂モルタルの上から ジョリパット なども塗っていける。人気の 校倉(あぜくら) や エンシェントブリック など豊かなテクスチャーの表現がサイディングの上に施工できる。だから弾性樹脂モルタルを使用して外壁リフォームをすると家の外観は全く違った印象に出来る。

外観が変わると気分も変わって良いわね。

そうだね。工程としては、樹脂のプライマー材を塗った後に弾性樹脂モルタルを塗っていく。サイディングは微妙に動くからその動きを防ぐんだ。

不具合の原因である中の動きを緩和するのね。

塗り厚は3~5ミリくらいかな、それくらい塗っていく。レンガ調のサイディングなど凸凹のサイディング外壁にも塗っていける。

デコボコしていても塗れるのね。

材料としては高額な部類だけど、品質はとても良い。改修には最適な工法だが、単価が高いので、現状の工事件数としてはまだ少ない。

そうなんだ。

弾性樹脂モルタルのリフォーム工事自体がまだあまり知られていないという面もあるし、サイディング外壁の改修ではコーキングして塗装してというのが定着している現状がある。1回のメンテナンス工事としては安価だが、長い目で見ると弾性樹脂モルタルを塗った工事の方が実はコストが安い。

価格はどれくらい違うの?

一概には言えないが、塗装で100万なら2倍から3倍の費用が掛かる。工事の単価としては高いと感じるかも知れないけれど、紫外線にも強いし、コーキング部分が外部に露出しないので、理論上長持ちする。弾性樹脂モルタルで一度改修工事をすれば、30年くらいはメンテナンスフリーになると考えている。だから単純に工事の単価だけでなく、建物の築年数やライフプランに応じて選択していけると良いよね。

長持ちするのは魅力ね。

新築にも最近は弾性樹脂モルタルを使用するハウスメーカーも出てきた。基礎部分は紫外線で劣化するので、基礎部分に弾性樹脂モルタルを使用してネットを伏せ込むという依頼が増えている。

外壁以外にも使用するのね。

スタイロフォーム などもそうだが、外壁の動きに追従しないので、弾性樹脂モルタルを使用していくのが今のトレンドだろう。

弾性樹脂モルタルは、まさにこれからの素材なのね。

用途は主に外壁が中心だが、断熱や耐用年数UPの為に基礎部にも使用するケースは増えていくだろうね。

住宅の断熱には色々あって混乱するかも。

弾性樹脂モルタルは分類で言うと外断熱という部類の断熱だね。

えぇ~っと、外断熱と充填断熱でしたっけ?

そうだね。実は外断熱は性能的なデメリットは殆ど無いと言われている。だからコストの部分をどう考えるかという事になるかな。

工事はすぐ出来るの?

実は施工は割と難しい、樹脂の量が多いので扱いが難しいという面がある。熟練が必要なんだ。

弾性樹脂モルタルを仕上げに使用するという事を聞いたけど。

用途はいろいろだが、僕の見解としては、あくまで下地材であって仕上げはオマケな要素。粘性が強いので仕上げでテクスチャーを表現するような素材ではないという認識。

そうなんだ。

まあ、樹脂を減らせば出来なくは無いが、そうすると性能が落ちるので意味が無い。

それはあまり意味が無いね。

弾性樹脂モルタルを塗ってから別の仕上材を塗った方が良いだろう。

そうした方が良さそう。

そうだね、性能として効果が高いので、そこに注目して欲しい。

わかったわ、ありがとう。
この項のまとめ:弾性樹脂モルタルとは?普通のモルタルとの違い
リフォーム用途に適した素材
外壁の劣化対策として、弾性樹脂モルタルは追従性が高く、サイディングの補修やリフォームに適している。
クラック(ひび割れ)防止機能
左官仕上げ時のジョイント部分で発生しやすいクラックを防ぐため、グラスファイバーなどを併用する施工法がある。
外観の変化が可能
弾性樹脂モルタルの上からジョリパットなどの仕上げ材を塗ることで、多様なテクスチャー表現が可能。
高コストだが長寿命
初期費用は通常の塗装の2~3倍だが、耐久性が高く30年以上メンテナンス不要の可能性がある。
新築や基礎部分への応用も増加
新築住宅や基礎部分にも採用が増えており、外断熱材としての役割も注目されている。

経歴:昭和40年創業の2代目、前職も含めタイルと左官に携わり30年以上の経験と実績。店舗工事や土間工事にも精通している。 「良い物は長持ち」がモットーで、古民家再生など街の困り事を左官の技術を使い解決に取り組んでいる。
対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重など一部)
対応できる工事:タイル工事、土間工事、外構工事、漆喰・珪藻土 など内外装工事
お薦めのデザイン:ウェーブ系, マーブル系
備考:趣味は山登りとフライフィッシング。自然に触れるのが好きで、最近は野菜作りにハマっています。
<プロフィール>
名古屋市南区出身、酉(とり)年、ふたご座
【好きなもの】寿司、米焼酎、フライフィッシング、ワカサギ釣り、サイクリング、都市伝説、料理
【嫌いなもの】真実を語らないマスコミ、背脂たっぷりのラーメン、嘘つき政治家、添加物たっぷりのコンビニ弁当、やたら甘いラクトアイス
【マイブーム】ルンバの世話

弾性樹脂モルタルの特徴と用途 価格と耐火性について

弾性樹脂モルタルについて教えて。

モルタル は防火耐火に優れるが、下地を選ぶし、曲げ強度が弱い。そこでモルタルに比べて曲げの強度が高い弾性樹脂モルタルが出てきた。モルタルの弱点を補う材料だ。

曲げに強い?追従性という事を聞いたわ。弾性樹脂モルタルはいつぐらいからあるの?

樹脂モルタル自体は、もっと古くから有ったが、住宅に使用されるようになったのは2010年くらい、ここ10年くらいの材料だろう。基礎部分の割れを防ぐ目的でハウスメーカーが使い始めて広まっていった。広い意味では デラクリート もそうだろう。

最近の素材なのね。

それまでは、マンション外壁の補修が主だった。

そうなんだ。

一般住宅も新築で使うのはまだ少ないだろう。リフォームや外断熱としての利用が多いかもしれない。断熱パネルの上に弾性樹脂モルタルを使用している。

外断熱の工法の事ね。

新築のニーズよりも今後は住宅改修が増えていく、こうしたニーズを満たすものだろう。

リフォームと外壁改修がメインね。

凸凹や継ぎ目だけでなく、全体に塗っていくのね。

それまでサイディングの改修といえば、塗装での対応が殆どだった。

塗装で外壁を保護する塗膜を作るんだっけ?

そう。だから選択肢が増えたのは良い事だろう。ただ価格の面ではペンキよりもコストが高くなる。

どれ位違うの?

ペンキの塗り替えが平米2000円だとしたら、下地塗りだけで4~5000円くらい掛かる。

倍ぐらいするのね。

純粋にペンキだけと比較すると弾性樹脂モルタルの方が強度は高い。あとは下地の状態と工事のグレードの問題だろう。

プラス仕上げをどうするかで、コストが変わって来るわね。

ランニングコストとして考える必要がある、耐用年数は塗装が10年と言われている。弾性樹脂モルタルの場合は理論的には耐久性が高いが、先ほど言ったように建物の状態次第だろう。

弾性樹脂モルタルの場合は仕上げのコストに考えないと。

そうだね、本来は仕上げ材でなく、あくまで下地材だからね。個人的には仕上げは別の素材を使用した方が良いと施主さんには言っている。

そうなんだ。

最近はセメント風の仕上げが好まれるようになったのも、仕上げとして利用が広まった要因かも知れない。

意匠(デザイン)は付けられないけど、それでも良ければという事ね。

店舗の仕上げなんかは別だけど、住宅の場合はリスクをお伝えする。

弾性樹脂モルタルの仕上げはメリットもあるの?

モールテックス 使うほど予算が無い、という場合に弾性樹脂モルタルの仕上げに使う場合がたまにある。

でもデメリットもある?

想定しない不具合が起きた場合、本来の使用方法でないので、メーカーや工務店に問い合わせても解決方法が無い事が多い。

具体的にはどんなデメリットなの?

白華 やムラがでる。保護剤 を塗っても ウォータースポット や油の汚れ染みが残る場合がある、そこは了承して貰ってから施工している。

そうなんだ。

住宅改修でもサイディングの下の 胴縁 をどう評価するかという部分は、まだまだ確立していない面がある。

胴縁 って、たしか通気層のやつでしたね。

そう、胴縁の部分が、樹脂モルタルを塗った重みに耐えうるのか、下地の劣化具合をどう評価するか、そこが注意点かな。

商品はどんなものがあるの?

樹脂モルタルも1液の商品と2液混ぜて使用するタイプもある。混ぜるタイプは瑕疵時間があるので使えなくなる。1液タイプは冷暗所で湿気の無い場所に保管すれば問題ない。

補修用に貰っておくと良いわね。ちなみに外壁以外に工事した事はあるの?

床もやった事がある、ムラ感とかヒビや劣化した風合いが流行るかなり前、今から30年くらい前に依頼されて、これからはこういう依頼が増えるのかなと感じた。

床にも工事する場合があるのね、分かったわ、ありがとう。
この項のまとめ:弾性樹脂モルタルの特徴と用途
モルタルの弱点を補う新素材
モルタルは防火耐火性に優れるが、曲げ強度が弱く下地を選ぶ。弾性樹脂モルタルは追従性があり、曲げに強いのが特徴。
住宅向けの普及はここ10年ほど
2010年頃から住宅基礎の割れ防止として使われ始め、リフォームや外断熱用途で広がっている。
サイディング改修の新たな選択肢
これまでの塗装による補修と異なり、サイディングの上から塗布することで大壁を形成し、耐久性を向上させる。
コストは高いが長寿命
施工費は塗装の約2倍だが、塗装の耐用年数が約10年なのに対し、弾性樹脂モルタルは長期間メンテナンス不要。
仕上げ材ではなく下地材が本来の用途
仕上げとして使うこともあるが、白華や汚れのリスクがあり、基本的には別の仕上げ材を重ねるのが推奨される。

対応エリア:岐阜県、愛知県、三重県、但し条件合えば どこでも行きます。
対応できる工事:漆喰(内装)、珪藻土,壁の補修(内装),リフォーム工事(内装),漆喰(外壁),モルタル,壁の補修(外壁),リフォーム工事(外壁),ジョリパット(外壁),大壁工法,しらす壁,そとん壁,かき落とし,洗い出し,タイル工事,一般左官工事,塗装(ペンキ),乱形石
お薦めのデザイン:コンクリート系、フラット系
備考:バンドに夢中で大学中退後もまともに就職してなかったが、 当時のメンバーに薦められて、彼の勤めていた塗装店に職人として入社。 三年経った頃、当時の取引先社長から「ウチの会社で営業してみないか?」 と誘われ転職する。 そこの会社はマンションの大規模修繕を営む会社で、 その頃に塗装工事のノウハウを叩き込まれる。 10年勤めた頃、仕事への方向性が合わなくなり退社。 次の勤め先を決めずに退社したので、一年ほど人材派遣に頼りながら生活し、 その後左官工事店に入社。そこで左官工事を学ぶ。 8年勤めた頃に残念ながら倒産し、それを機に独立し現在に至る。
<プロフィール>
愛知県江南市出身、巳(み)年、てんびん座
【好きなもの】麻婆豆腐、ハイボール、音楽:new jeans、バイクDucati:mh900e、車:landrover:defender、脚本家:宮藤官九郎、映画:役所広司 すばらしき世界
【苦手なもの】月曜日の朝、冬場の静電気、ホヤの食感、デリカシーの無い人、食券機の店
【マイブーム】中華鍋を使った料理を作る事

弾性樹脂モルタルの特徴と活用法 カチオン、エボキシなど塗り厚も重要

弾性樹脂モルタルも色んな種類があるのね。

そうだね、接着強度が高く、各メーカーが色んな商品を出している。

普通のモルタルとの違いはどんな部分?

違う点は、作業性は下地材としては変わらない。ただ、これを仕上げ材に使用しようとすると結構異なる。

そうなのね。

樹脂が混ぜてあって、薄く塗っても強度がある、そういう素材だ。

薄塗りの仕上げも最近多いのよね。

種類としては、カチオンであったり、ポリマー系、エポキシなど。接着強度が高く、あとは骨材で強度が変わってくる。

骨材で印象も変わるわね。

弾性樹脂モルタルの場合は、従来の左官仕上げとは根本的に異なっている。如何にムラなく平らに仕上げるか?という要素は無い。モールテックスのように、わざと崩してガタガタに塗って模様を付けていく。

モヤモヤのマーブル模様みたいな仕上げね。工事はどこに依頼すると良いかしら。

樹脂系の仕上げに慣れている人に依頼するのが良いだろう。

モールテックスとか、他には何が樹脂系の素材でした?

アイカのジョリパットも樹脂が入っている。骨材で表情をコントロールする仕上げだ。

そうなんだ。

弾性樹脂モルタルはそのまま塗っていく、鏝の扱いでコントロールする。

慣れないと難しそうね。

乾きをコントロールのが難しい面がある。

乾きの予測がポイントね。

ちなみに、イナマサ業務店の壁と床とテーブルに弾性樹脂モルタルを使用しているよ。

そうなんだ、どんな仕上がり具合なのか、今度見に行くわ。

弾性樹脂モルタルは塗った後に 鏝 で磨くと光沢がでる、もっと光らせたい場合は翌日にサンドペーパーを掛けるとピカピカになる。

ピカピカが人気なの?

テーブルは光沢がある方が人気がある、カッコイイし拭き取りが楽という面もあるだろう。壁は反対にマットな仕上がりが人気があるかな。

弾性樹脂モルタルは仕上げに向かないという意見もあるみたいだけど。

モールテックスよりも強度が高く、価格が安い。作業性についても議論はあるが、僕は割とやり易い、これは職人に因って意見が違うかもね。

工期と価格はどの位みれば良いの?

1畳で2日くらい、5~10万くらいの工賃を見れば良い。

他に確認しておく事はある?

色も付ける事が出来るので相談すると良い。

分かったわ。

それから弾性樹脂モルタルは、新築だけでなく、外壁のリフォームでも使う、改修の工法だ。弾性樹脂モルタルを使用するとメンテナンスのコストが圧倒的に下がる。

メンテナンスコストが下がるのは良いね。

サイディングのままだと、張り替えたりコストが掛かる。弾性樹脂モルタルなら強度が高いのでそのまま使用できる。

できれば、手間なく、長持ちさせたい。

外壁の場合は、コーキング 材の状態、それから チョーキング現象 が起きているか、それから 胴縁 の状態が無事かを確認する。

そうなんだ、メモメモ。ところでどの商品がお勧め?

日本化成のポリマーミックスはマンションなどでも使用されている吹き付けの下地材。あとは富士川建材工業の弾性下地調整モルタル type Ⅱ、スサと珪砂が入っているので、仕上げ材にも使える、

下地用と仕上げにも使えるタイプがあるのね。

弾性樹脂モルタルは、ここ10年くらい良く使われている。各メーカーも仕上げ材としての商品を出してきているので、今後も広がっていくだろう。

分かったわ、ありがとう。
この項のまとめ:弾性樹脂モルタルの施工と仕上げについて
・弾性樹脂モルタルの種類と特徴
弾性樹脂モルタルにはカチオン系、ポリマー系、エポキシ系などがあり、接着強度が高く、骨材によって仕上がりや強度が変わる。
・仕上げの違いと施工のポイント
従来の左官仕上げとは異なり、ムラを生かしたデザインが可能。光沢を出したり、マット仕上げにするなどの調整もできる。
・施工を依頼する際の注意点
樹脂系仕上げに慣れた職人に依頼するのがベスト。乾きのコントロールが難しく、施工には一定の技術が必要。
・コストと工期の目安
1畳あたり2日ほどの工期がかかり、工賃は5~10万円程度。色付けも可能なので、事前に相談するとよい。
・リフォームや外壁改修での活用
新築だけでなく、外壁リフォームにも使われる。メンテナンスコストが低く、サイディングの張り替え不要な場合もある。

対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重、静岡など一部)
対応できる工事:内装工事、外壁工事、漆喰、珪藻土、タイル、洗い出し、かき落とし
お薦めのデザイン:コンクリート系, フラット系, スタッコ系
備考:毎朝6時半に職人を見送ってから現場に向かいます。休日は家族で買い物するのが楽しみです。
プロフィール
愛知県名古屋市天白区出身、丑(うし)年、おひつじ座
【好きなもの】手羽先、ビール、モルタル仕事、ドライブ、釣り、温泉、DIY
【苦手なもの】納豆、スポーツ、SNS、初対面なのに馴れ馴れしい人、コミニケーションの取れない人
【マイブーム】ルアーフィシング

弾性樹脂モルタルの特性と補修のポイント 床、壁、基礎も対応可

もっと弾性樹脂モルタルについて知りたい。

追従性があるので、動きに強い。だから強度が高い素材だ。

強い住宅の外壁が作れるのね。

欠損部など部分的補修はDIYでも出来る可能性があるけど、広い範囲はプロに依頼した方が良い。

どんな補修に向いているの?

土間などの クラック 、例えば1~2mm以下のひびであれば、DIY出来るかもしれないな。

土間補修にも使えるのね。

細かすぎるクラックも難しい、大きいクラックも難しいだろう。

DIY補修できるかは、サイズが重要ね。材料はどこで買えるかしら?

大きいホームセンターでも手に入るだろう。セメント系の商品と間違えないように気を付けて。

補修材にも色々あるのね。

素材に合わせて補修材を選ぶ、色もあるが素材の質感もあわせた方が補修が目立たなくて良い。

素材も確認して購入するわ。補修のコツはある?

樹脂のクセがあるので、鏝にくっついて扱いづらい素材というのはある。慣れるまで練習した方が良い。

分かったわ、ありがとう。
この項のまとめ:弾性樹脂モルタルの特性と補修のポイント
追従性が高く、動きに強い
従来のモルタルに比べ、ひび割れや動きに対する耐性が強く、住宅の外壁をより頑丈にできる。
DIY補修も可能な場合がある
小さなクラック(1~2mm以下)の補修ならDIYで対応できるが、大きな範囲の施工はプロに依頼した方が良い。
土間補修にも使用可能
細かすぎるひびや、大きすぎるクラックには適さないが、適度なサイズのクラック補修には活用できる。
材料の選び方に注意
ホームセンターでも購入できるが、セメント系の補修材と間違えないようにし、素材や質感に合うものを選ぶことが重要。
施工には慣れが必要
樹脂の特性上、鏝にくっつきやすく扱いにくい面があるため、事前に練習するとスムーズに作業できる。

対応できる工事:漆喰、珪藻土、レンガ工事、タイル工事、ブロック工事、土間打ち、一般左官工事
お薦めのデザイン:オレンジピール系、ウェーブ系、コンクリート系、フラット系
備考:高校卒業後自動車部品工場勤務や飲食店勤務、トラック運転手など紆余曲折を経て25歳で父親の経営する生田左官に入社。(2010年) 色々な経験を糧に職人としての技術だけでなく一人一人に寄り添う工事を心掛けています。
<プロフィール>
愛知県碧南市出身、丑(うし)年、ふたご座
【好きなもの】ラーメン、コカ・コーラ、アメカジ衣料全般、漫画:トークサバイバー(Netflix)、経年変化で輝くアイテム(デニムや革製品)、家族の笑顔
【苦手なもの】意味もなく高圧的な人、費用効果の薄いもの(自分の中で)、予期せぬ悪天候、爬虫類、スープのぬるい麺料理
【マイブーム】オープンカーで愛犬や娘とのドライブ

弾性樹脂モルタルによる外壁補修のポイント サイディング塗装との違い 基礎部分は外断熱

弾性樹脂モルタルの補修について教えて

弾性樹脂モルタルで外壁補修は山ほど経験している。富士川建材工業の「樹脂モル」を使っていた。

樹脂モルという商品が有るのね。

接着が強いのが一番の特徴だ。接着が強いので様々な補修に使える。

モルタルと比べて強度が高いのが良いね。

納豆のようにベタベタするので、平らに均すのは難しかったりする。ベテランの職人でも苦戦する。

扱いが難しい素材なのね。

夏場は1時間ほどカチカチに固まってしまう。鏝をマメに掃除しないとダメになる。

塗る面積が大きいと大変そう。

ボコボコしたコンクリートが浮いているような状態の補修をする。浮いてしまっている部分を剥がして上から塗っていく。

剥がしも重要ね。

ポコッと盛り上がっていたりすると分かるが、打診検査といって叩いて状態を確認するよ。

音で調べていくのね。

ひび、浮き、剥がれ、変色などの補修工事について非常に有効な素材だ。

そうなんだ。

サイディングも古いと板が反ってしまったり、コーキングが駄目になっていたり、釘を打った付近の割れがでるなどが有る。

チェックポイントは重要ね。私にも分かるかしら。

ビスを増し打ちする工程をやってから、弾性樹脂モルタルで補修していく。

下地となる部分の固定が大切なのね。

補修は下地の安定がとても重要、左官屋さんに相談すると良い。

左官屋さん以外でも弾性樹脂モルタルを扱う場合があるの?

探せばあるかも知れないが、割と珍しいだろう。やはり弾性樹脂モルタルの経験がある左官屋が良いだろう。

わかったわ。

樹脂モルタルの後にモルタルの補修材で下地を作って塗装するのが通常だが、下地を作らずに塗ってみた事も有ったが、塗装が定着しなかった。

下地の作り方で結果が違ってくるのね。

今までは基礎はモルタルで塗る事が多いが、弾性樹脂モルタルで塗るというケースは出て来るだろう。

基礎部分にも塗るのはどういうケース?

基礎に弾性樹脂モルタルを塗って、その上に外張りの断熱材を貼る。このような外断熱は今後増えていくだろう。
この項のまとめ:弾性樹脂モルタルによる外壁補修のポイント
「樹脂モル」は接着力が強い
富士川建材工業の「樹脂モル」は接着性が高く、様々な補修に適しているが、扱いが難しい。
施工には熟練が必要
ベタつきが強く、夏場は1時間ほどで硬化するため、均す作業や鏝の管理が重要になる。
コンクリートの浮きを打診検査で確認
浮いた部分を叩いて音で調べ、必要なら剥がしてから弾性樹脂モルタルを塗る。
サイディング補修の注意点
反りや割れがある場合、ビスの増し打ちで下地を安定させてから補修を行う。
基礎部分にも活用の可能性
基礎に弾性樹脂モルタルを塗り、その上に外張り断熱材を貼る工法が今後増えていくと考えられる。

対応エリア:高浜市、碧南市、半田市、西尾市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重など一部)
対応できる工事:漆喰、珪藻土、モルタル外壁、内装工事、外構工事、屋根工事
お薦めのデザイン:コンクリート系, スタッコ系などシンプルなデザイン。
備考:某自動車ディーラーの営業職を経て、2000年に株式会社川幸に入社。以降は新築、リフォーム、補修などの内外装工事に携わり2020年に独立。左官だけでなく屋根など住宅工事全般の多岐に渡る業種に精通する。週末、子供を連れて近所に釣りに行くのが趣味。
プロフィール:
愛知県高浜市、子(ね)年、さそり座
【好きなもの】カニ、ハイボール、釣り、野球観戦、かわぐちかいじの漫画、魚捌き系youtube動画、地元の祭りに参加すること
【苦手なもの】脂ののった刺身、酢豚のパイナップル、ラッキョウ、猫、筆ペン
【マイブーム】土曜日の夜にラーメンを食べに行く
この記事のまとめ
如何でしょうか?
近年、住まいの断熱性や耐久性を高めるための新素材として「弾性樹脂モルタル」が注目を集めています。従来のモルタルでは難しかったクラック対策や防水性の向上が期待できるこの素材は、特にリフォーム市場でのニーズが高まっています。初期費用は高めですが、長期的なメンテナンスコストを抑えられる点は大きな魅力ですね。
外壁リフォームを検討されている方にとって、コストだけでなく、耐久性やデザイン性を考慮した素材選びが重要です。弾性樹脂モルタルは、その柔軟性と高い密着力により、サイディングの補修や基礎部分の補強にも活用できるため、今後さらに広がっていくことでしょう。
あなたの大切な住まいを守るために、より良い選択肢を見つけるお手伝いができれば幸いです。次回も、住まいに関する有益な情報をお届けしますので、お楽しみに!