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マット仕上げ

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マット仕上げのイメージ

マット仕上げとは?(matte finish)

光沢(鏡面反射)を抑え、拡散反射で落ち着いた見え方に仕上げる意匠・質感の総称。材料側(艶消し配合・粒度)と施工側(押さえ方・表面粗さ)の両面で成立する。左官では漆喰珪藻土、塗装では艶消し塗料で実現する。

成分と特性(吸放湿性、アルカリ性、揮発成分、粒度 など)

  • 吸放湿性:鉱物系(漆喰・珪藻土)は下地・配合により吸放湿寄与。塗装系は原則低寄与
  • アルカリ性:石灰系は強アルカリ。金属・酸性汚染物との反応に注意。
  • 揮発成分(VOC:水系は低VOC設計が多い。溶剤系は施工時換気が必須。
  • 粒度・テクスチャ:細粒でしっとりフラット、粗粒で陰影が残るマット
  • 艶消しメカニズム:微粒子や表面凹凸で拡散反射を増やし、鏡面成分を低減

適した下地とNG下地(PB、モルタル、旧塗膜、含水率の目安)

  • 適した下地
    • 石膏ボード(PB):全面パテで不陸・吸水差を解消し、適合プライマー。
    • モルタル平滑下地:レイタンス除去→吸水調整。
    • 健全な旧塗膜:チョーキング除去・洗浄・目粗し後、密着確認。
  • NG/要注意
    • 含水の高い下地:色ムラ・白華・密着不良の原因。含水率は材料仕様の上限以下で。
    • 油分・ワックス・粉化面:洗浄・研磨・シーラーで界面健全化
    • 屋外・水掛かり部:材料により不可または制限。仕様書で可否を確認。

仕上がりの質感と色の出方(写真1点をここに)

  • 質感:反射が抑えられ、落ち着いたトーン。斜光ではわずかな凹凸が柔らかい陰影になる。
  • 色の出方:艶が低いほど明度が一段上がって見えやすい(同色でも“白っぽく”感じる)。押さえ過多は艶ムラの原因。

環境・安全性(JIS/告示、F☆☆☆☆、VOC)

  • 表示・基準F☆☆☆☆やVOC区分、JIS等の該当は製品ごと。採用品のカタログ・SDSを根拠に表記。
  • 施工安全:粉体は粉じん対策、溶剤を含む場合は換気・防爆管理。皮膚・眼の保護具を使用。

メンテナンス/補修のコツ

  • 日常清掃:乾拭き→柔らかい湿布。強擦り・研磨剤は艶変化を招く。
  • 汚れ対策:必要時は浸透型・艶消しクリアを小面積で検証。
  • 補修:色合わせは周辺までぼかし押さえ方向を合わせる。艶消し塗装は部分艶ムラが出やすいので、目地・見切りで区切って再塗が安全。

施工上の注意点・よくあるミス

  • 吸水差の未処理:ジョイント・パテ部で色ムラ/艶ムラ吸水調整材+適合プライマー
  • 押さえ過多・焼き:鏝の追い回しで部分艶のし→中押さえ→仕上げを固定。
  • 急乾・低温高湿収縮ひび・白華・曇り。直風・直射を避け緩やか乾燥
  • トップコート誤選定膜厚・高艶で質感が変わる。必要時は艶消し浸透型を試験採用。
  • 照明計画の不整合:斜光で下地不陸が強調モックアップ+想定照明で確認。

関連する用語

左官仕上げ意匠(デザイン)/ 艶消し/漆喰/珪藻土/ラフ押さえ/グレージング


Author:KABE-DAN ウェブteam