
チョーキング現象とは?(ちょーきんぐげんしょう/chalking)
外壁や金属・モルタル等の塗装表面で、紫外線や風雨により塗膜中のバインダーが劣化し、顔料やフィラーが粉状となって表面に析出する現象。手で触れると白い粉が付着し、光沢低下や退色を伴うことが多い。
使いどころ/目的
- 診断・点検
- 外壁塗装の劣化度合いを簡易に判定(手でこすって粉化の有無・程度を確認)。再塗装の要否判断材料にする。
- 仕様・材料選定
- 日射・雨掛かりが強い面では、耐候性の高い塗料系や上塗り構成を検討。下地のアルカリ・含水条件を考慮。
- 維持管理
- 粉化が進む前に洗浄と下地調整を行い、密着回復のためのシーラーやプライマーを適正選定。
- 下地条件(混同・誤用に注意)
- 白華や汚れではなく「塗膜の粉化」が本質。モルタルやコンクリートの強アルカリ残存、通気不足、排水不良も悪化要因。
似ている用語
- チョーキング と 白華(エフロ)
白華は素地内の可溶性塩分が水に溶けて表面で結晶化する現象。チョーキングは塗膜の劣化粉化。見た目は白粉状でも原因と対策が異なる。 - チョーキング と 退色
退色は顔料の変色・分解で色が薄くなる。チョーキングは粉化で艶と色が落ちるが、拭き取りで一時的に色が戻る場合がある。 - チョーキング と はく離
はく離は塗膜が素地から剥がれる欠陥。チョーキングは表層が粉化している段階で、下塗りの密着は維持されていることもある。 - チョーキング と 白化(ブリッシング)
白化は乾燥条件不良などで塗膜内部に微細水分が残り白濁する現象。粉は出にくい。チョーキングは粉が手に付く。 - チョーキング と 砂じん汚れ
砂塵は外来の付着汚れで、水洗いで落ちやすい。チョーキングは塗膜自体が粉化している。
施工上の注意点・よくあるミス
- 洗浄・除去不足
- 粉を残したまま塗り重ねると密着不良や早期はがれ。高圧洗浄やブラッシングで徹底除去。
- 下地のアルカリ・含水無視
- モルタルやコンクリートの高アルカリや含水過多は劣化促進。乾燥確認と適合シーラーで遮断。
- 下塗りの選定ミス
- 粉化面に一般塗料を直接塗装→密着不良。粉受け適性のあるシーラーやフィラーを選ぶ。
- 気象条件違反
- 低温・高湿・結露下での塗装は硬化不良や白化の原因。施工可能温湿度を遵守し、養生を徹底。
- 素地・部位ごとの仕様共通化
- 金属部、モルタル、タイル面の塗装下地を同一扱いにして密着不良。素地別にプライマーを切り替える。
- 雨仕舞い軽視
- 笠木や見切り材、シーリングの劣化放置で汚れ筋・含水増→粉化が加速。一次・二次止水を維持。
関連する用語
外壁塗装の劣化診断ガイド|チョーキング・白華・はく離の見分け方と再塗装手順
白華(エフロ)/退色/はく離/白化(ブリッシング)/プライマー/シーラー/フィラー/高圧洗浄/見切り材/笠木/シーリング/養生
