
使いどころ/目的
養生は「後工程のため」だけでなく、品質そのものを成立させる工程。
- 内装
- 塗り壁・床・建具・設備を汚れや擦れから保護
- 外装
- 雨・直射日光・強風からの保護、急乾燥防止
- 下地条件の管理
- モルタル・左官材の硬化・乾燥を安定させる
- 工程間の品質維持
- 次工程まで仕上げ面の状態を保つ
- 引き渡し品質の確保
- 傷・汚れによる手直し防止
※注意:養生=シートを掛けるだけではない。目的に応じた方法選定が必要。
似ている用語
(混同されやすい概念の整理)
- 養生
定義:保護+硬化・乾燥管理の総称
用途:施工中〜施工後
材料:養生シート・テープ等
注意点:密閉しすぎると不具合 - 保護
定義:傷・汚れから守る行為
用途:完成物の保全
材料:シート・当て材
注意点:乾燥管理は含まない - キュアリング
定義:材料を適切に硬化させる管理
用途:モルタル・コンクリート
材料:湿潤・被覆
注意点:環境条件に左右される - マスキング
定義:塗り分けや境界保護
用途:左官・塗装
材料:テープ類
注意点:剥がし時期が重要
施工上の注意点・よくあるミス
左官ならではの失敗回避ポイント。
- 密閉しすぎ
→ 調湿系材料で乾燥不良・白華の原因 - 剥がし遅れ
→ 粘着跡・表面剥離が起きやすい - 材料相性の無視
→ 仕上げ材によっては変色・貼り付き - 環境無視
→ 温湿度・風の影響を考慮しない養生 - 養生=雑作業の誤解
→ 実は仕上がり品質を左右する工程
関連する用語
施工管理、品質管理
