
胴縁とは?(どうぶち/furring strip)
壁や天井下地に部材を一定間隔で取り付ける作業。
通気層や仕上げ材の下地として重要な工程。
構造材や下地板の上に木材や軽量金属を打ち付け、通気胴縁や外壁材の固定下地とする。縦胴縁と横胴縁の使い分けがあり、施工精度が仕上がりを左右する。
使いどころ/目的
- 内装
- 石膏ボードや羽目板を留めるための下地づくり
- 下地の不陸調整/配線スペースの確保
- 外装
- サイディング・板張り・塗り壁下地の通気胴縁
- 通気層の厚みを確保して、壁内結露や凍害のリスクを下げる
- 下地条件
- 柱・間柱・RC躯体などに対して、仕上げ材を留めるピッチを整える
- 断熱材・防水シートと組み合わせて壁体構成を組み立てる
- 設計・診断・維持管理
- 外壁通気工法では、胴縁の向き・厚み・ピッチが通気性能に関わる
- 劣化・腐朽した胴縁は、仕上げ材の浮きや落下につながるため点検が重要
〈混同・誤用に注意〉
- 「根太(ねだ)」は床の下地材で、胴縁は主に壁・天井用の下地材を指す。
- 「通気層」は空間のことであり、その空間をつくる部材が通気胴縁。
似ている用語
- 胴縁と間柱:間柱は構造側の縦材、胴縁はそれに直交して取り付ける横方向の下地材。
- 胴縁と根太:どちらも下地材だが、根太は床用、胴縁は壁・天井が中心。
- 胴縁と通気胴縁:通気胴縁は、外壁通気層の確保を目的とした胴縁のこと。
- 胴縁と胴差し:胴差しは構造梁の一種で、胴縁とは役割も断面も異なる。
施工上の注意点・よくあるミス
- 下地・含水
- 胴縁の通りが悪いと、仕上げ材の不陸・目地の狂いとしてそのまま表に出る。
- 含水率の高い木胴縁を使うと、乾燥収縮でビスの緩みや仕上げの割れにつながる。
- 温湿度・養生
- 外壁の通気胴縁は、上下の開口が塞がれると通気が機能しない。
- 雨に濡れたまま胴縁を閉じ込めると、内部でカビや腐朽が進行しやすい。
- 材料選定
- 外部では防腐処理材や金属胴縁の採用を検討し、錆び・腐朽リスクを抑える。
- 仕上げ材の留め付けピッチに合わせて胴縁ピッチを計画する。
- 目地・取り合い
- 開口部まわりで胴縁が途切れると、通気層が分断される。
- 基礎巾木・土台水切り・見切り材との取り合いで、水の逃げ道と通気経路を同時に確保する。
- 雨仕舞い
- 通気胴縁の下端では、雨水や結露水が抜けるように水切り金物とセットで計画する。
関連する用語
外壁通気工法と下地材の基本|胴縁・通気層・防水シート
通気層/通気胴縁/防水シート/断熱材/土台水切り/基礎巾木/下地調整/根太/間柱
