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防水シート

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防水シートのイメージ

防水シート(ぼうすいしーと/Waterproof Sheet, Waterproof Membrane)とは?

防水シートは、雨水などの水の侵入を防ぐために建物の外皮(屋根・外壁・バルコニーなど)に設けるシート状の防水材です。仕上げ材の“裏側”で水を止めたり、流したりする役割を持ち、建物内部への漏水リスクを下げます。
※用途によっては「防水層」「防水膜」「ルーフィング(屋根下葺き材)」「透湿防水シート」など呼び分けがあります。

位置づけの基本

  • 仕上げ材=雨を受ける“表”
  • 防水シート=万一の浸水を受け止める“二次防水”(または主防水)

使いどころ/目的

  • 外壁(左官・サイディング・タイル下地など)
    • 透湿防水シート:外からの雨を防ぎつつ、壁内の湿気を逃がす(壁体 結露 の抑制)
    • 防水紙・防水シート:下地 を保護し、漏水時のリスクを下げる
  • 屋根
    • ルーフィング(下葺き材):屋根材 の下で雨水を止める(特に強風雨の保険)
  • バルコニー・屋上・庇
    • 防水層としてのシート(シート防水など):上面防水として雨水を直接受け止める
  • 室内の水まわり(浴室・脱衣・キッチン周り)
    • 防水目的の下地処理として使われることがある(製品・工法による)
  • 下地条件別の目的
    • ひび割れ や 取り合い が多い部位で“水の道”を作らない
    • 下地(木部・ボード類)の濡れを抑え、腐朽・カビ・剥離を防ぐ

※注意:「防水シート」=全部同じ性能ではありません。 外壁用(透湿 するもの)と、屋上の主防水(透湿しないもの)を混同すると不具合の原因になります。


似ている用語

  • 透湿防水シート(GM Toolip Glossary):外からの雨は止め、内部の水蒸気は逃がすシート/外壁の壁体保護・結露対策/樹脂系不織布・多層膜など/重ね代・テープ処理が甘いと漏水、外装の通気・排水設計とセット
  • 防水紙(アスファルトフェルト等):屋根・外壁下地で水を受ける紙状材/下葺き・下地保護/アスファルト含浸紙など/破れ・シワ・留め付け不良で水が回る、耐候性・用途の適合確認が必須
  • ルーフィング:屋根の下葺き材の総称(防水シートの一種)/屋根の二次防水/改質アスファルト系・合成高分子系など/釘穴・立ち上がり・谷部の処理が肝、施工中の雨養生不足に注意
  • 防湿シート(気密・防湿層):室内側で湿気を壁内に入れないためのシート/断熱材の室内側/ポリエチレンフィルム等/外壁側の透湿防水シートと“セット設計”が重要、間違えると壁体結露の原因
  • シート防水:屋上・バルコニーで主防水となるシート状防水層/屋上・庇・バルコニー上面/塩ビシート・ゴムシート等/端部押さえ・立上り・貫通部の納まり不良で漏水しやすい

施工上の注意点・よくあるミス

下地・納まり(左官目線で重要)

  • “水は上から下へ、外へ”が原則:水切り・土台水切り・開口部フラッシングと一体で考える
  • ラス 下地や 下塗り 前に、シートの破れ・浮き・たるみがあると、 モルタル の押しで傷みやすい
  • 通気工法 の場合、 通気層 を潰す施工( 胴縁 の締めすぎ・潰れ)は乾きに悪影響

重ね代・継ぎ目

  • 重ね代不足、上下逆の重ねは“水の入口”になる
  • 端部・入隅出隅・貫通部はテープや 副資材 の適合が重要(材料同士の相性も確認)

温湿度・養生

  • 低温時はテープや粘着の効きが落ちやすい/高温時は伸び・シワが出やすい
  • 施工中に長期間紫外線にさらすと劣化する製品もある(放置しない)

ありがちな失敗

  • 透湿防水シートの上に“透湿しない層”を重ねて壁内の湿気が逃げない
  • 開口部(サッシ周り)の防水テープ処理が甘く、雨筋から浸水
  • 釘・ステープルの打ち過ぎ、破れの補修不足

関連する用語

透湿防水シート アスファルトフェルト ルーフィング 防水紙 下葺材 通気 透湿 二次防水 防水工法