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コーナー定木

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コーナー定木のイメージ

コーナー定木とは?(こーなーじょうぎ/corner screed〈corner straightedge〉)

内外装の角(入隅出隅)で、塗り厚や直角・鉛直の基準線を一時的に与える当て木・当て金の総称。 《左官》 の《モルタル》下地や仕上げで、《》作業の通りを出し、角の欠け・蛇行を防ぐ。

使いどころ/目的

  • 内装
    • 壁・柱の《下塗り》《中塗り》《上塗り》で角の通り・直角を確保。石膏系や土系の仕上げで定寸厚を取りやすくする。
  • 外壁
    • 《モルタル》塗り外壁の出隅ライン出し、窓まわりや開口部の角保護(最終的には別材で納める)。
  • 下地条件(混同・誤用に注意)
    • 仕上げ残しの見切り部材ではない(仮設の基準具)。恒久品の《コーナービード》《見切り材》とは役割が異なる。
    • 《ALCパネル》や《石膏ボード》など脆い下地では当て圧での欠損に注意。必要に応じ《プライマー》や補強メッシュで面強度を整える。
  • 目的
    • ①角の通り・直角・鉛直の基準化 ②塗り厚の均一化 ③角部の欠け抑制クラック予防(意匠・性能の両立)。

似ている用語

  • コーナー定木 と コーナービード:定木は仮設の当て具で基準出し用。ビードは完成後も残る役物で角保護・意匠線を作る。
  • コーナー定木 と コーナーラス:定木は線のガイド、ラスは面の補強・食いつきを狙う金網系。
  • コーナー定木 と 目地定木:どちらも当て具だが、目地定木は伸縮目地や化粧目地の通り確保に使う。
  • コーナー定木 と 直定規(アルミスケール):直定規は測定・当て板中心、定木は固定して基準面(線)を与える運用が前提。
  • コーナー定木 と 仮設見切り:仮設見切りは仕上げ端部の線出し。コーナー定木は角の直角・厚み出しが主目的。

施工上の注意点・よくあるミス

  • 据え付けの精度不足:鉛直・直角が狂うと面全体が歪む。水平器・差し金で二方向確認
  • 外しタイミング不適切:早すぎ→面欠け、遅すぎ→縁が引っ付く半硬化期に外し、ノロ処理・追い塗りで継ぎ目を消す。
  • 当て圧過多:下地が弱いと欠損・めくれ。《石膏ボード》《ALCパネル》は当て面に養生、圧を分散。
  • 角の連続性欠落:階ごと・面ごとで基準が変わり段差ラインが出る。基準面を通しで共有し、先行面で受け代を作る。
  • 恒久部材と混同:定木の痕跡残り色ムラ。撤去後は充填・均し・養生までセット。
  • 安全・清掃:長尺定木の転倒・落下と端部の当たり傷に注意。使用後はモルタル付着を除去し反りを防ぐ。
  • 外部での雨打たれ:据え付け後の降雨で泥はね・白華誘発。養生シートで保護。

関連する用語

角部の納まりガイド|出隅・入隅の通り出しと保護の基本
《コーナービード》/《コーナーラス》/《見切り材》/《伸縮目地》/《シーリング

この用語も併せてご覧ください