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使いどころ/目的
- 内装
- 和風〜ナチュラルの壁・天井。白漆喰より温かみを出したいとき。アクセント面にも。
- 外壁(可否は採用品の仕様優先)
- 雨掛かりでは撥水・汚染対策や《見切り材》・庇で保護。色漆喰は退色・汚れの見え方が白と異なる点に留意。
- 下地条件(混同・誤用に注意)
似ている用語
- 黄漆喰 と 白漆喰:どちらも石灰系だが、黄漆喰は顔料配合により温色・汚れの見え方が変わる。白は反射・清潔感が強い。
- 黄漆喰 と 土壁仕上げ:黄味の色感は似ることがあるが、土壁は土を結合材に用いる点が異なり、肌理・透湿・補修性も違う。
- 黄漆喰 と 着色塗装:黄漆喰は素材一体の色でコテ肌が活きる。塗装は被覆膜で色合わせが容易だが、膜厚・艶の管理が別物。
- 黄漆喰 と 染色珪藻土:どちらも色仕上げだが、主骨材が石灰/珪藻土で異なる。保水・硬化機構も違うため下地と養生条件が変わる。
- 黄漆喰 と 顔料入りセメント系:セメント系は耐水・強度で優れる一方、石灰系特有のマット感・コテ跡の柔らかさは漆喰に分がある。
施工上の注意点・よくあるミス
- 顔料ムラ:練り時の分散不良でマダラ。計量統一・十分撹拌、追い水に注意。
- 下地吸水差の放置:色ムラ・艶ムラの主因。全面パテ→吸水調整→適合プライマー。
- 急乾/過加湿:直風・直射で収縮《クラック》、高湿で白華。**緩やかな《養生》**を確保。
- 押さえ過多:金鏝の押さえ過ぎで焼け・艶ムラ。仕上げ意匠に応じて手数・タイミングを固定。
- 汚染拾い:濃色下地や錆粉が黄味に干渉。下地洗浄・錆止め・遮断層を検討。
- 外部の汚れ筋:雨筋で色が沈む。出隅・《見切り材》・庇で水返し、清掃計画を前提化。
- 継ぎ足しロット差:顔料配合差で色ブレ。一現場一ロットが基本、やむを得ない場合は混ぜ合わせ。
関連する用語
色漆喰のつくり方|下地・顔料・養生でムラを抑える基本ガイド
漆喰/石灰/顔料/黄土/下塗り中塗り上塗り/見切り材/シーラー/プライマー/クラック/養生



