

ウマとは?
定義:作業板や材料を載せるための台・架台。二脚で“馬”のように支える形状から呼ばれ、読み:うま/英語:sawhorse, trestle, work stand(可搬式作業台)。内装仕上げでは踏み台型の「ウマ足場」「可搬式作業台」も指す。
使いどころ/目的
- 内装:天井・高所のパテ/塗り/ボードビス処理、巾木・廻り縁の取付、器具付け。
- 外装:低〜中所での塗り替え・コーキング・板金仮置き。
- 資材・治具:長尺材の切断・養生中の一時置き、現場簡易作業台の構成(ウマ×2+足場板)。
- 型枠・左官:モルタル練り場の平台、見本板作成台、攪拌・計量の置き台。
似ている用語との違い
- 脚立:自立昇降用の梯子。人が“乗る”前提。ウマは載せる/架ける台で、基本は板と組んで面を作る。
- 可搬式作業台(ステップ台):手すり・開き止め等の安全装備を持つ“人が乗る”台。ウマより安全規程が厳格。
- 枠足場・単管足場:建物外周に構築する本設仮設。ウマは局所作業向けで、積み上げ連結して代用しない。
- ウマ木(型枠用):型枠支持の角材一般。用途は近いが部材名であり、完成品の作業台とは別。
施工上の注意点・よくあるミス
- 耐荷重の確認:天板+人+材料の合計を上回る定格を選定。老朽品・割れ節の自作ウマは載荷前に点検。
- 水平・滑り:脚ゴム/養生マットで滑り止め。段差床・養生シート上は“ガタつき→転倒”に注意。
- 板の掛け方:足場板は掛け代を十分確保し、固定(番線・クランプ等)して踏み外しを防止。
- 連結禁止:ウマを“段積み”して高所代用はNG。1m超の作業は手すり付可搬式作業台 or 足場へ。
- 動線確保:通路に張り出す設置は資材搬入と干渉しやすい。片付け時は釘・ビスの飛び出し除去まで。
関連用語
足場/可搬式作業台/脚立/足場板/養生/見本板作業台
KABE-DAN - point of view –
10年くらい使っていない。左官屋は脚立は使わず、ウマを使っていたが法改正があってウマを使う事は無くなった。天場の両端が突き出ているので、ひっくり帰りそうで危ないという面もあるだろう。今はアルミ製で伸縮性のある所謂立ちウマを使っている。
左官のウマと言えば私の中では鉄製のサビサビの使い古された モルタル まみれの古道具が思い起こされます。 子供の頃親父の手伝いで内装の 繊維壁、じゅらく壁 の塗り替えの手伝いに行く時いつも左官馬を持っていったものです 当時は左官仕事のジャンルとかにこだわることが無かったので中仕事も外仕事も道具が兼用でした。 外仕事でモルタルまみれの相棒(ウマ)を掃除して修理して誤魔化し誤魔化し使っていたのを覚えています。 足が錆びてて折れてしまうんじゃないかと心配になる程でした。 そんな鉄製の左官ウマは今はもう見ることがなくなりました。 今のアルミ製の立ウマはシュッとしてスマートだけど昔の鉄製のズングリした感じ良かったな、と懐かしく思います。
