
リビングから眺めるインナーガレージにおすすめの床材と仕上げ

インナーガレージに関して聞かせてください。

こんなインナーガレージがいいなという自分の夢があるんです。乗り物が好きなので、そのインナーガレージで車をいじることができれば、それはもちろん最高ですけど、できればインナーガレージに大きなガラスをつけて、室内から酒でも飲みながら、自分の車や単車を眺めながら酒を飲むっていうのは、それはもう夢ですね。

お酒でも飲みながら、自分の整備した車を見るっていうのもすごく楽しいですね。

リビングから見えるインナーガレージではどんな床がお勧めでしょうか。

そうですね、お客さんの要望によると思うんですけど、一時、どこかの住宅メーカーさんがインナーガレージのある家っていうのを展開してた時があるんですよね。そこの仕様は塗り床をするっていう仕様でしたね。塗り床の商品は何か思い当たるけど、ちょっと思い出せないんですけど、結局、これは塗りじゃなくて要するに膜を貼るっていう方法で色をつける。

結局、その要望が、車いじりっていうところで、オイルっていうのが切っても切り離せないんで、それで汚れるのが嫌だから膜を貼るっていう。確かに掃除も簡単にできますしね。

上塗りもやっとけばいいんですけど、どうなんでしょう、その寿命が必ずあるんで、いくらその強度っていうのが車が乗り入れても大丈夫な強さを持つものを選択したとしても、メンテナンスが必要ですよね。そこがちょっとデメリットの一つ。ただ、床にオイルとか染みなくて掃除できるっていうのがメリット。

バイクでも車でもオイルが下に落ちることがある。コンクリート の 土間 だとやはり染みになっちゃうんですか。

そうですね、それがやっぱり苦労するくらい染みになるんですけど、まあそれが気にならないっていう人は全然よくて、その中でもそういう人でもいいんだけどちょっと色付けたいよねっていう人は、そのさっき言った カラークリート みたいなものを選ばれるんじゃないかなって思いますね。

油染みにならないのには、カラークリートとか樹脂系の塗り床ですね。

カラークリートでも染みます。染みにくい、全然何もないよりはいいかもしれませんけど、基本、塗りの材料でこの膜貼るわけじゃないもんですから、染みるのは染みますよね。

染みるのが嫌な方は、膜を貼る。

塗り床っていうのはその特殊なジャンルで、塗り床屋さんっていうのがあるんですよ。塗装屋さんでも塗り床屋さん、どうも塗り床ばっかりやってるようなところ。塗装屋さんより、その時々その防塵塗装ぐらいの埃が立たなくなるようにする程度だと、塗装屋さんでもやるんですよね。ただ塗りもちゃんと、防塵じゃなくてちゃんと増膜して色もつけてっていうぐらいの塗り床だと、塗り床屋さんというところがやるんで。

コンクリート分プラス増膜しなくちゃいけないし、塗らなくちゃいけないんで、結構高額にはなりますよね。

はい、そうですね。塗り床の場合は下地をちゃんと作っておいてから、その上を凄く乾かして、水分が問題になるんで凄く乾かしてから、もう一回床を仕上げるという形になって、期間も必要ですよね。

時間も費用もかかると。

そうですね。

インナーガレージを検討中の方にアドバイスがあればお願いします。

そうですね、やっぱりその汚れにこだわる、こだわらない、あと色目にこだわる、こだわらない。汚れたくない、掃除したいなっていう人はやっぱり塗り床材のものを選んだ方が掃除もできますし、色も豊富ですよね。ただ塗り床の方が。コストがかかる、それから定期的なメンテナンスが必要。で、汚れてもいいよ、それも味だよって言う人は完全にコンクリートの方がいいし、メンテもかからない。ただコンクリートそのままだとやっぱり埃がいつまでたっても出るんで、そういった意味だと、中間とったカラークリートがそういうものの方が一番中間取れるかなという気はしますね。

一番ポピュラーなのはコンクリートの土間ですよね。

それだけだとやはり、コンクリートから細かい砂が舞うと埃がいつまでたっても出てくるんで。

先ほどのお話の中で防塵塗料っていう話がありましたけど、まあ薄いその半透明の膜を貼る、膜を離してこう埃が立たないようにするということですけど。

膜貼るっていうよりもですね、イメージとしてはコンクリートの表層にちょっと染み込んだ、膜が貼ってある。

そういうイメージでしょうか。塗り方完全にその表でピシッと。

防塵は染み込んで、表層に防塵塗料の層ができるみたいな、こんなイメージでしょうかね。

どうもありがとうございます。まあ防塵塗料であれば、例えばDIYでもできるかなっていうふうに考えますけどね。

かもしれませんね。

ありがとうございます。
この項のまとめ
- インナーガレージは車やバイクを眺めながらお酒を楽しむなど、趣味空間としてガラス張りで室内から見える設計が理想。
- 床材はオイル汚れ防止や掃除のしやすさを考え、塗り床(防塵塗料・樹脂系)が人気で、メンテナンス費用はかかる。
- コストを抑えつつ見た目を重視するならカラークリートが中間的な選択肢で、防汚効果も一定ある。
- コンクリート土間はコストが安くメンテ不要だが、埃や汚れが目立つデメリットがある。
- DIYなら防塵塗料も可能で、表面に膜を作ることで埃や汚れを防ぎやすくなる。

合同会社 鏝志(こてじん) 代表
対応エリア:岐阜県、愛知県、三重県、但し条件合えば どこでも行きます。
対応できる工事:漆喰(内装)、珪藻土,壁の補修(内装),リフォーム工事(内装),漆喰(外壁),モルタル,壁の補修(外壁),リフォーム工事(外壁),ジョリパット(外壁),大壁工法,しらす壁,そとん壁,かき落とし,洗い出し,タイル工事,一般左官工事,塗装(ペンキ),乱形石
お薦めのデザイン:コンクリート系、フラット系
備考:バンドに夢中で大学中退後もまともに就職してなかったが、
当時のメンバーに薦められて、彼の勤めていた塗装店に職人として入社。
三年経った頃、当時の取引先社長から「ウチの会社で営業してみないか?」
と誘われ転職する。
そこの会社はマンションの大規模修繕を営む会社で、
その頃に塗装工事のノウハウを叩き込まれる。
10年勤めた頃、仕事への方向性が合わなくなり退社。
次の勤め先を決めずに退社したので、一年ほど人材派遣に頼りながら生活し、
その後左官工事店に入社。そこで左官工事を学ぶ。
8年勤めた頃に残念ながら倒産し、それを機に独立し現在に至る。
<プロフィール>
愛知県江南市出身、巳(み)年、てんびん座
【好きなもの】麻婆豆腐、ハイボール、音楽:new jeans、バイクDucati:mh900e、車:landrover:defender、脚本家:宮藤官九郎、映画:役所広司 すばらしき世界
【苦手なもの】月曜日の朝、冬場の静電気、ホヤの食感、デリカシーの無い人、食券機の店
【マイブーム】中華鍋を使った料理を作る事

インナーガレージにおすすめの床材と施工・設計時の注意点

インナーガレージの床のことに関して、車間のプロである稲熊さんにお聞きしたいと思いますが、インナーガレージの床というのは、バイクとか車とか自転車が好きな方がインナーガレージを作られると思うんですが、どんな床が、稲熊さん、おすすめでしょうか。

やっぱり、車を置いてて汚れないってなれば、やっぱりカラクリートなんていう、保護するものが一番綺麗で持ちもいいとは思いますけど。

他に何かおすすめの床材はありますか。

今は少ないですけど、タイルも昔は結構ありましたね。

タイルでも、車が乗ったりとかバイクが乗ったりすると、歩くとは違って、タイルでも強度のあるってことは厚みがあるんですね。厚みよりもサイズがそんな大きくないタイルですね。玄関だと300角とか。それよりも小さめで150角とか。

大きいタイルだと裏にどうしても空気が完全密着っていうのが難しいんで、そうするとやっぱり車が乗ると割れやすいとか、玄関とか土間とかだと300角とか600角とか大きいタイルを貼りますけど、インナーガレージの場合、車が乗る場合はできたら、150角ぐらいの小さなタイルで。

裏に空気が入っていると、大きいタイルほど抜けにくいんで、力がかかっちゃうと割れちゃったりする。

なるほどね。タイルの他は何かおすすめのもの?

レンガもありますね。

レンガ?

ちょっとアンティークっぽい小レンガみたいな。あれを敷き込んでっていうのもありますね。

そうですか。レンガを全面にすると、結構ごっつい感じがするんですけど。

そうですね。だからポイントポイントで、アクセントでレンガを入れられるんですか。

でも昔は、もう全部敷き込みましたね。

ああ、そうですか。

先ほどのタイルも今のレンガもですね、すごく費用として高そうな気がしますけど、どうでしょうか。

そうですね。でもレンガもタイルもそんなには変わらないと思いますね。

ああ、そうですか。例えばガレージとか駐車場だと、土間よりもどれくらい高いのかとか、タイル、レンガの質にもよるでしょうけど、金額的にはどんなもんでしょうか。

そうですね。普通のコンクリートに比べると、どのくらい上がってくるのかな。倍ぐらいですか。

そうですね。倍はいきますね。ただコンクリートの上に、例えばカラクリートとかするにしても、やっぱりみんな倍ぐらいにはなってくるかなと思いますね。

レンガ、タイル、カラクリートもコンクリートの上にあるものですから、コンクリートの土間打ちよりも結構高くなる。

そうですね。金額は張るものによって変わりますけど、最大倍ぐらいっていうふうに覚えておけばいいですか。

そうですね。

ありがとうございます。土間コンをされることがあると思いますが、土間のコンクリートも何か押さえ方によって表情が違うっていうのを聞きましたが、通常のものはなんて言うんですか。

普通にコンクリート押さえですね。

押さえ。例えば、いろんなコンクリートのガレージで見るものはコンクリート押さえということですか。

そうですね。これが一番お値打ちなんですかね。

そうですね。コンクリートだとハケ引き仕上げっていうのもあって、それも値段はそんなに変わらないですね。

ハケ引きっていうのは細かい…。

そうですね。ホウキのハケ目というか。

ホウキのことをハケって言われる。

そうですね。ちょっとザラザラする感じでしょ。横にスーッと筋が入ったような。

そうですそうです。

そういえば基礎のハケ引きっていうのも同じような筋が入ってますもんね。

コンクリートなんかだとハケ引きにするとタイヤの跡がつきにくいんですよね。

普通の押さえだと結構タイヤの跡が残っちゃったりするんで、ちょっと嫌がってハケ引き仕上げにしてくれっていう人もやっぱり見えますね。

そうか。車が乗ってタイヤの跡がコンクリートの上につくのが嫌な方は、ハケ引き仕上げにするとつきづらいっていう。

そうですね。はい。

わかりました。ありがとうございます。

コンクリートの土間打ちで、インナーガレージですと乗用車は大きくても3ナンバーの4駆ぐらいになると思うんですが、厚みは何センチぐらい打てばいいですかね。

インナーガレージだと基本構造で下打ちがしてあるんですよね。

はいはい。

なので下がしっかり打ってあるんで、あとは高さに合わせてシャッターに合わせてっていうことが多いですね。

なるほどね。通常、車が乗る車庫だとコンクリートは100は厚みが欲しいんですけど、インナーガレージの場合はそんなことはないですね。

構造で下に鉄筋で固まってるから。

そうですね。かなりの厚みが下で打ってあるんで。

わかりました。通常駐車場10センチだけどそれよりも薄くてもいける。構造をちゃんとチェックしてから上のコンクリートの厚みをするということですね。

はい。

先ほどコンクリートの押さえのほかに何か特殊な仕上げがあるというふうにお聞きしましたが何でしょう。

鏡面仕上げですかね。

鏡面というのは鏡の面とかですか。

どんなふうな仕上げになるんですか。

顔がうっすら映るような表情になりますね。

すごい。それは普通の左官屋さんでもできるのかどうでしょう。

普通の左官屋は難しいかと思いますね。やっぱり土間の専門の業者さんじゃないと。

そうなんだ。土間専門業者。

ええ。

なるほどね。土間専門業者っていうのは、名古屋市内で愛知県内に何軒くらいお知り合いが何軒?

自分がいつも頼むところは3社ぐらいですけどね。

お知り合いがお見えになるわけか。

ええ。

わかりました。鏡面仕上げの金額ってわかります?

今ちょっと覚えてないですけど。

そうですか。ところでインナーガレージでタイルとかレンガとか、あとはコンクリート押さえと、コンクリート鏡面仕上げというお話もありましたけども、その他インナーガレージでおすすめのものがあれば教えてください。

車とかを構うのが好きな人はカラクリートとか。

カラクリート。

強度も出るし、油とかそういう汚れがついてもすぐ拭けば。

取れるし。

取れますね。そういう油が染み込むってことはないんで。

あ、そうか。普通のコンクリートだと、染み込みますね。

染み込んじゃうけども、カラクリートだとちょっと弾くということ。

掃除がしやすいわけですね。

そうですね。

今、インナーガレージを考えてみる方にアドバイスがあればお願いします。

アドバイスですか。でもインナーガレージ作る人は車好きが多いイメージがあるんですけど、そうするとやっぱり同じコンクリートの色でもカラクリートのグレーとかで仕上げるとオシャレなのかなと思いますけどね。

カラクリートのグレー。コンクリートのグレーとは違うんですね。

ちょっと違いますね。ちょっとテカリがあるんで。

高級感が出てくるわけですね。

そうですね。

今までは車中心のお話だったんですけど、バイクとか自転車だと選択肢が変わってくると思うんですけど、どんなものが床材としてありそうですか。左官以外でもちょっと触れていただけるといいかなと思います。

オートバイですか。今ここにビニール床シート仕上げてありますよね。これも今マンションのエントランスとか通路とかにみんなやってありますよね。滑り止めになりつつ、雨もきれいに流れて汚れにくいっていう。これもアパートの通路とかにも最近使ってるとこが多くて。

長尺シートってやつですね。

そうですね。ただ強度がどのくらいっていうのがちょっとわからないんであれなんですけど。自転車ぐらいはいけそうな気がしますね。自転車とオートバイはなんかいけなくもないのかなっていう気もしますけどね。これだと古くなったらまた張り替えれば済む話じゃないですか。

はいはい。

こういうのも手なのかなと思いますけどね。

水を染み込むって考えると、車庫の中をインターロッキングっていうのも手ですよね。

インターロッキング?

うん。要はレンガみたいなの。

はいはい。

セメントの二次製品の。

なるほどね。

あれは結構水が染み込むんで。

なので結構車庫の中でも、ある程度ちょっとしたもんだったら洗ってても結構いいのかなっていう気はしますね。

わかりました。どうもありがとうございます。

もう一個教えてください。うちの近所に雨降ると必ず水没してるところがあるんですよ。

車庫がです?

はい。インナーガレージ系でやりがちな失敗とか、ここ気をつけた方がいいねみたいなのは、左官中心でもいいんですけど、左官以外でもここは気をつけた方がいいよねみたいなことがあれば教えてください。

インナーガレージの注意ですか。水勾配じゃないですか。水勾配っていうか、シャッターの高さが結構決まってきちゃうんだよね。それで一番表側、シャッターが降りてくる部分があまり厚みが取れない時ってあるんですよね。そうなると結構作業が大変ですね。コンクリートの上にコンクリートをまた乗せるんで、意外と多少余裕がないと厚みがどうしても石が大きいんで上がってっちゃうんですよね。それが設計ミスとかでどうするこうするっていうのはたまにありますね。

土間とサッシの寸法と表す余裕を見てっていうことですか。

そうですね。付ける分には結構厚み付けれるんだけど、下げることはもうできないんで。薄くすることっていうのがコンクリートなんで。その辺は困るのと、あとはインナーガレージから勝手口みたいなところに入れる家もあるんですよね。要は玄関のほうに回らずにも部屋に行ける。そういうときにスペースが少なすぎて階段がすごい小さいとか。作ってて最初はここにブロックこのサイズでって言ってたのが、結局車が当たるよねっていう話で小さくせざるを得ないというか。そういうこともありますね。

サイズですか。渡り廊下みたいなもんですね。

想定のサイズより車がちょっと大きいみたいな。大きめに作っておかないといけないかもしれない。大は小を兼ねるという考え方ですかね。

ありがとうございます。
この項のまとめ
- おすすめの床材は「カラクリート」「タイル」「レンガ」「コンクリート押さえ」「鏡面仕上げ」と多様で、用途や好みによって選択。
- カラクリートは耐久性・防汚性が高く、グレーなど色味とツヤ感で高級感を演出できる。
- タイルは150角など小サイズが割れにくく、レンガはアンティーク調に仕上がるが、費用はコンクリート土間の倍ほどになる。
- コンクリートは「押さえ」「ハケ引き」「鏡面仕上げ」などがあり、ハケ引きは滑りにくくタイヤ跡もつきにくい。
- 施工時は水勾配やシャッターとの高さ、厚みを事前確認しないと水没・段差・施工不良のリスクがある。

株式会社イナマサ業務店 代表取締役
対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重、静岡など一部)
対応できる工事:内装工事、外壁工事、漆喰、珪藻土、タイル、洗い出し、かき落とし
お薦めのデザイン:コンクリート系, フラット系, スタッコ系
備考:毎朝6時半に職人を見送ってから現場に向かいます。休日は家族で買い物するのが楽しみです。
プロフィール
愛知県名古屋市天白区出身、丑(うし)年、おひつじ座
【好きなもの】手羽先、ビール、モルタル仕事、ドライブ、釣り、温泉、DIY
【苦手なもの】納豆、スポーツ、SNS、初対面なのに馴れ馴れしい人、コミニケーションの取れない人
【マイブーム】ルアーフィシング

インナーガレージにおけるコンクリート土間打ちの難しさと施工のポイント

コンクリートの床、土間打ちのプロですよね。インナーガレージのコンクリート、土間で難しいことはどんなことでしょうか。

難しいことですか。やっぱりインナーガレージに限らず、土間打ちのコンクリート、しっかり手間をかけてあげるのと、土間を押さえる、触るタイミングが一番大事になってくると思います。あと適切な人数と。

手間をかけることって、コンクリートをただ流すだけじゃないんですね。手間をかけるってどういうことですか。

やっぱり最初に一輪車なり、ポンプ車といって生コンを運ぶ、圧送してくれる車もあるんですけど、それから排出して終わりじゃないので、それをきれいに均一にならす。

均一にならす。

ならしたように見えても、やっぱり均一ではないのでどうしても、またそのムラを直す。

均一にしたけれども、だんだん乾いていくうちに均一ではなくなるんですか。

乾いていくうちに均一でなくなるのではなくて、最初の段階で、何て言ったらいい例えが出てこないんですけど、レーキやトンボを使ってならしてくるので、どうしても振り跡があるので、それをまたコテを使って振り跡を整える。

手間を使ってならす。

手間イコールならす。

ならしの作業が重要ということですね。

そうですね。

トンボっていうのは、よく高校球児がグランドを整備しているような、T字型をした、表面をまっすぐにする、そういう道具をトンボっていうわけですね。ちなみに何でトンボって言うんですか。

やっぱりトンボが羽を広げた形に似てるからですかね。それとも竹トンボに似てるからですかね。

押さえということを言われましたけど、コンクリート土間の押さえってどういうことですか。

トンボでならした後にコテでムラを抜くんですけど、その後にさらにコンクリートの強度を高めるためにコテで圧縮するというんですかね。

ただコテで塗るだけじゃなくて、押さえるわけですか。

それを繰り返すんですよね。1回だけじゃなくて何回も何回も繰り返す。

業者さんにもよると思いますけど、1回ないしは2回程度はやるんではないかなと。

押さえれば押さえるほど固くなるんですか。

そうですね。押さえれば押さえるほど固くなってくるという認識ではありますけど、ただ固くなりすぎちゃってからは意味がないと思います。

半乾きのときに、生乾きのときにコテで押さえることによってコンクリートの強度が上がるわけですか。

密度が高まるから固くなる。

密度が高まるから固くなる。ただそこのタイミングを間違えるとカチカチになってしまって、押さえられない状況が生まれてしまうので、そうすると表面がきれいにならないということになるので、そうならないためにはしっかりとした人数であったり、真夏と真冬では乾くタイミングが全く異なってきますし、下地の状態にもよりますし、そこをしっかり見極めることが大事なのかなと思います。

表面が汚くなるっていうのはどういう状況のことなんですか。

乾きすぎちゃって、この金ゴテのさーっときれいな状況にもできない状況ですね。だらけたままで終わっちゃうというか。

金ゴテで仕上げるということは、表面がツルツルに、ザラザラじゃなくてツルツルに、見た感じきれいになっている。ザラザラっていうのは見た感じ汚くなっているという、そういう表現ですか。

そうですね。ただわざとこのザラつかせるという状況もあったりするのも現場では、一概にそれをパッと見て失敗したって、なかなか判別するのは難しいかもしれないですね。

わかりました。表面をザラザラにするってことは、縦か横に線を入れるんですが、そういうザラザラにするっていうことですか。

そうですね。

なるほど。ザラザラにするってことは、それだけ滑り止めになったりとか、やっぱりちょっとザラザラさせたほうがいいこともあるわけですか。

そうですね。斜面がきついというか、我々の業界での勾配がきつい。ここにしかどうしても建てられなかったお家であったり、状況的にどうしても真っ平らにできない現場だったりすると、こちらからの提案であったり、工務店さんや元請けさんから、仕上げはハケ引きにしてほしいということが言われたりもしますので、そのときはわざとハケやほうきを使って表面をザラつかせます。僕らが見れば、あえてやったのか、コテが間に合わなかったのかというのは、正直わかると思います。

じゃあ、きれいにコンクリート土間を仕上げるには、やっぱりならして、あとは押さえて強度を上げて、表面をつるつるにするっていうことが大切なわけですね。先ほど言われた人数を揃える適切な人数というのはどういうことでしょうか。

やっぱり平米数に対して、予算の問題で人少なくして儲けを出そうとか、そういうことじゃなくて、平米数に対して、夏だったら1人2人多めに入れてやるだとか、冬は乾くのが遅いので多少人が少なくてもとか、そういう意味合いですね。

1人で施工できるってのは、車何台分ぐらいですか、広さ的には。

車何台といっても、やっぱり一輪車で運ぶことだったり考えると、基本的に土間の作業でいうと、やっぱり2人は欲しいのかなとは。

最低2人で作業する。

3人いればベストだよと。

1台の車庫を土間でやるのであれば、最低2人、3人いればいいということですね。

1台だったら2人いればいいのかなと思いますし、人によってはこのポンプ車を、さっき言ったコンクリート圧送する車があるので、それを呼べばその人が出してくれるので、コンクリート。そうすれば、車1台分ぐらいなら1人でも可能なのかなと思いますが、現場と状況次第ですね。ポンプで打つのか、一輪車で人力で打つのか。気温が高いのか、気温が低いのか。下地の状況が乾きやすいのか、乾きにくいのか。常にこの現場の状況で人が変わってくる。

値段のことをお聞きしたいんですが、1台の車庫を土間打つときに、どれくらいの日数と費用がかかるのかということと、あとは、車好きの方に、こんなガレージがいいですよってアドバイスがあれば、金額とアドバイスの点をお聞かせください。

どこからやるかっていうところもあるんですけど、打設の準備は他の業者さんがやってて、仕上げだけお願いしますねって言えば、仕上げに行ったところの日当っていうと、僕らで言うと人工って言うんですけど、そこで1人でやるのか2人でやるのかで、5万だ、6万だっていう話にもなりますし、自分で受けて材料から、打設の準備からっていう風になると、10何万っていうことにもなりますし、っていう感じですかね。

両方のパターンがあるので、仕上げだけ行く場合と、準備から材料持ちで。

あとやっぱりおしゃれで言うならば、タイルとかの方がおしゃれなのかなと。土間だとやっぱりどうしても単色で、無機質になってきてしまうので、デザイン系のコンクリートであったり、ちょっと大判のタイルだったりだと、そこにちょっとお高い車止めて、眺めながらお酒を飲むなんていうのも、嗜みなのかなと思いますけど、一般的にお手軽にできるのは、コンクリートの金ゴテ仕上げになってくるのかなと思います。

インナーガレージにタイルを貼るとき、タイルは結構厚くなりますよね。

そうですね。やっぱり厚いものになってきますよね。

どれくらいの厚みが必要ですか。

どうですかね。やっぱり、10ミリは当然超えててほしいと思います。

1センチ、10ミリ、15ミリくらい。

分かりました。どうもありがとうございます。

タイル、あと、レンガとか石を入れたりとかっていう選択もあるのかなとは思うんですけど、そういうものを使った場合のメリットとデメリットを教えていただけますか。

そうですね。やっぱりタイルのメリットとしては、やっぱり見た目がグンと高級感が出るというところでしょうかね。デメリットとしてはどうしても浮き、剥がれ、割れという問題が出てくるのかなと。コンクリートであればそういうところの問題はクリアできるのかなとは。浮きだとかはあまりないので剥がれも当然。ただ、見た目であったり、お車が高級であれば、やっぱり使われる材料も高級なのがバチッと決まるのかなとは思います。

ありがとうございます。
この項のまとめ
- インナーガレージの土間は「均一にならす」「押さえるタイミング」が品質を左右する。
- コテ押さえによりコンクリート表面を密にし、強度と美観を向上させる。
- 夏冬や下地状態に応じ、適切な人数・工程管理が必要で、特に夏は乾燥に注意。
- 仕上げにはハケ引きなど滑り止め対策もあり、用途や勾配に応じた提案が重要。
- 費用は1台分で5~10万円目安、高級感を求めるならタイルや石貼りも選択肢。

対応エリア:碧南市、高浜市など西三河地域他愛知県内全域
対応できる工事:漆喰、珪藻土、レンガ工事、タイル工事、ブロック工事、土間打ち、一般左官工事
お薦めのデザイン:オレンジピール系、ウェーブ系、コンクリート系、フラット系
備考:高校卒業後自動車部品工場勤務や飲食店勤務、トラック運転手など紆余曲折を経て25歳で父親の経営する生田左官に入社。(2010年)
色々な経験を糧に職人としての技術だけでなく一人一人に寄り添う工事を心掛けています。
<プロフィール>
愛知県碧南市出身、丑(うし)年、ふたご座
【好きなもの】ラーメン、コカ・コーラ、アメカジ衣料全般、漫画:トークサバイバー(Netflix)、経年変化で輝くアイテム(デニムや革製品)、家族の笑顔
【苦手なもの】意味もなく高圧的な人、費用効果の薄いもの(自分の中で)、予期せぬ悪天候、爬虫類、スープのぬるい麺料理
【マイブーム】オープンカーで愛犬や娘とのドライブ

インナーガレージにお勧めの床材としてのカラークリート

インナーガレージにお勧めの床について教えて。

住宅ではあまりやらないかも知れませんが、カラークリートというのがある。

どんなものですか?

車のディーラーとか、大きな立体駐車場とかに施工する。

カラークリートって簡単に言ってしまえば、字のごとくカラー、カラーのコンクリートというのが語源だと思うんですけれども、コンクリートに色をつけて、なおかつ、コンクリートの強度を上げる。言ってしまえば、そのものズバリという感じなんですけれども。

どこに使うかというと、当然コンクリートなんですけれども、コンクリートよりも強度を上げたいよっていうときに、一般的には使う感じですかね。装飾っていうか、色目をこうやってやったらおしゃれになるじゃんっていう感じではないような印象ですね、今までやってきた感じだと。

それじゃあ、通常のコンクリートよりも硬いんですか。

通常のコンクリートを強度を上げるための粉体っていうことなんですけど。ちょっとわかりにくいかもしれないですけど。

じゃあコンクリートをセメントの中に色粉を混ぜて色をつけるということですか。上に塗るだけじゃなくて。

簡単に言ってしまえば、散布をしてコンクリートを打った後にカラークリートの粉体を撒いて、この上でコンクリートを仕上げるという方法をとります。

じゃあコンクリートの中に色粉を混ぜて、赤とか黄色のコンクリートを作るんじゃなくて、コンクリートの上に粉体を撒くことによってコンクリートが硬くなる。

そうですね。なのでコンクリートの表面にカラークリートの粉が乗るものですから、言ってみれば1ミリ、2ミリの部分がカラークリートとコンクリートが混ざった状態になるという感じですね。それによって強度を上げていくということです。

単価的にはどうでしょう?コンクリートの土間とカラークリートであればどのくらい違うの?

そうですね。コンクリートの仕上げの仕様によってだいぶ変わってくると思うんですけれども、一般的には3,000円から5,000円ぐらいはカラークリートの方が高くなる。平米単価でいうとそれぐらい高くなるというイメージですかね。

じゃあ3,000円から5,000円。今土間が例えば1平米いくらぐらいですか?土間打ちで。

今それも広さによって全然違ってくるんですけれども、コンクリートの材料も込みでいろんなものを合わせると8,000円から1万円みたいな感じになっているので。

それは1平米ということですね。

そうですね。

1平米8,000円から1万円ぐらいのものが、カラークリートにすれば、1万2,000円とか1万3,000円ぐらいになる。

そうですね。

場所で駐車場にしようと思ったら、少し高くなるということですね。

カラークリートは難しいこととか施工で失敗されたこと、困ったことはありますでしょうか。

カラークリートはほとんどの失敗が、色のムラが出やすくて、色を散布する方法であるので、均一には100%ならないんですよ。使っているうちにだんだん色も馴染んできたりするんですけれども、まずはここの色とここの色が違うっていうことが失敗の大半になります。

色の失敗ですか。

見た目ですね。

性能自体が劣るわけではなくて、色。

色目にしてもそうなんですけど、カラークリートって大概は工場とかで使われることが多いんですけれども、色味は大体決まってて、大半は緑なんですよ。もしくは赤茶とか茶色とかがほとんどで、割に濃いめの色を選ばれるお客さんが多いものですから、それによって濃い薄い濃淡が出ちゃったりするので、ここは濃いのにここはなんで薄いの?みたいな話になって、基本やり直しっていうのは効かないものですから。

あとは補修というか、補修方法もいろいろあるんですが、完璧な均一感を出すっていうのはなかなか至難の技で、我々左官屋さんもちょっと苦労することがありますね。

色の失敗とかクレームが多いということですね。

あとは、これぐらいのものだとは余裕はあるんですけれども、ワックスを塗ってより均一に仕上げる。もしくは時間が経つとだんだん馴染んでくるんですよ、というような説明を行うということので対応はしてきてます。

わかりました。

あとカラークリートとよく似たものでフェロコンってあるんですけど、フェロコンとカラークリートとの違いを教えていただければと思います。

フェロコンとカラークリートとは同じABC商会の商品なんですけれども、言ってみればより耐摩耗性だとか衝撃性が強いのがフェロコンハード。見た目は基本的には変わらないです。仕上がりは変わらないです。

仕上げは変わらない。

見た目は。

これはフェロコンハードでこれはどっちなんだって言われても、僕らが見てもよくわからないっていう感じですね。

性能の問題です。

フェロコンの方がよりカラークリートというよりも硬いんですか。

そうですね。耐摩耗性だったり衝撃に強かったりとかっていうので。

じゃあ工場とか、やっぱり重たい、例えばトレーラーが通るとかトラックが通るところはフェロコンにすることがあるっていう。

そうですね。

より強いものって言うとそういうことになる。

ありがとうございます。

カラークリートですけど、使われるのは先ほどの工場っていうのがありましたけど、工場のほか、カラークリートを使ったところはどちら、どこかございますか。

工場のほかでカラークリートを施工したことがある。

工場、倉庫がメインになりますね。

駐車場ではほとんど記憶にないですね。

カラークリートイコール、倉庫、工場っていう感じですね。

ほかはほとんど、駐車場にカラークリートやったってことはあんまり記憶にないですね。

なぜカラークリートって駐車場に使わないんですか。高いからですか。

まあ単価の問題が一番だと思いますけれども、やっても悪くはないと思うんですよ。悪くはないですけど、あえてそこにカラークリートを使って欲しいって言われることはあんまりないですね。

何か中古車屋さんとか高級自動車のディーラーさんとかにカラークリートを使ってあるなって私はそんなイメージがある。

そうですね。あくまでも油が落ちて汚れちゃうとか、そういうような工場系とか倉庫系だとかっていうことに使われるでしょうね。

車好きだといいかもしれないですね、カラークリート。個人的な感想ですけどね。

塗り床とか、やっぱり工場走行、油の落ちるようなところ、あとはフォークリフトを走るようなところ、そういう重量物を扱うところっていうのがやっぱりメインになります。

はい、わかりました。

カラークリートを使用したい、どこに頼んだらいいのか、その辺のアドバイス。あとはカラークリートを頼むときの、こんな風に頼まれるといいよっていう、これもアドバイス、その2点あればお願いします。

我が社の方にお依頼をしていただきたいっていうのと、一つアドバイスがあるとすると、カラークリートのサンプルがあるんですけれども、それと全く同じようになるよっていうことはないので、事前にお客様、私たちが依頼を受けたら、見本とは仕上がりがだいぶ違っちゃいますけどねっていうことは、一応事前に説明してご納得いただいてからやるということだけは、先にお伝えしておかないといけないということです。

カラークリートが発売される以前は、どんな工法でこの丈夫な床をやる方法があったでしょうか。

カラークリートの前にコンクリートの強度を上げるというものは、おそらくなかったと思います。もうかなりのロングセラーというか、歴史は古い商品で。

実績があるということですね。

そうですね。最近出てきた商品ではないです。

汚れがつくとしたらどんな汚れがつくのか、そしてそれをどういうふうに落としたらいいか。何かノウハウがあれば教えてください。

基本的に先ほども申し上げたように、倉庫とか工場で使うものなので、コンクリートに比べれば汚れはつきにくいです。ただ、ついた汚れを落とすということは、どうしても困難になってきちゃう。一般のユーザーさんが使うことはあまりないので、工場で例えばタイヤの跡がついたとしても、そんなに問題にならない。

もちろん汚れがつきやすいというのは、コンクリートだとどうしても表面が劣化してきて、汚れが染み込んじゃったりする。表面がザラザラしてきたりする。というのを押さえるという意味では、汚れはつきにくいという商品なので、汚れたのをきれいにするっていうのは、なかなか困難じゃないかなと思います。

わかりました。

ワックスはどれくらいで塗り替えたりする?

今、ワックスって申し上げたのは、もともと時間が経つと色が馴染んでくるっていうものなんですけれども、お引渡しのときに、やっぱりムラが気になるって話になったときに、ワックスを塗ったりするっていうことがよくあることなんですけれども、メーカーさんとしては一応、ここにもあるんですけれども、10年ぐらいはワックスの効果はあるよみたいな感じにはなってますね。

塗らない選択もあるんですか?

基本的には塗らないです。

よっぽどだったら塗るみたいな感じですかね。

カラークリートの工事に適してる季節とか気温みたいのがあるんですか?

それはですね、結局はコンクリートの工事なので、あんまり暑いときはやっぱり得意としないです。それは一般的にコンクリート打設工事はどれでも一緒なんですけれども、あんまり暑いときはやっぱりドライアウトして、それこそ色が全然合わなくなっちゃったり、乾き具合が全然早くなっちゃったりするので、春とか秋、暑くも寒くもない時期が望ましいということですね。

以前も色が合わなくて苦労したことがあったんですけど、それはやっぱり真夏の時期で、ムラが出ちゃってだいぶ苦労しました。

わかりました。ありがとうございます。
この項のまとめ
- カラークリートはコンクリート表面に専用粉体を撒き、色付けと強度アップを図る工法。
- 倉庫や工場など耐久性重視の場所で多く採用され、駐車場ではコスト面から使用例は少ない。
- カラークリートの弱点は色ムラが出やすく、均一な仕上がりは職人でも難しい点。
- フェロコンはより耐摩耗・耐衝撃性が高く、重量物や重機が通行する場所に適している。
- 施工時期は春や秋が理想で、暑さによる乾燥不良や色ムラを防ぐため注意が必要。

株式会社 田口業務店 代表取締役
経歴:昭和40年創業の2代目、前職も含めタイルと左官に携わり30年以上の経験と実績。店舗工事や土間工事にも精通している。
「良い物は長持ち」がモットーで、古民家再生など街の困り事を左官の技術を使い解決に取り組んでいる。
対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重など一部)
対応できる工事:タイル工事、土間工事、外構工事、漆喰・珪藻土 など内外装工事
お薦めのデザイン:ウェーブ系, マーブル系
備考:趣味は山登りとフライフィッシング。自然に触れるのが好きで、最近は野菜作りにハマっています。
<プロフィール>
名古屋市南区出身、酉(とり)年、ふたご座
【好きなもの】寿司、米焼酎、フライフィッシング、ワカサギ釣り、サイクリング、都市伝説、料理
【嫌いなもの】真実を語らないマスコミ、背脂たっぷりのラーメン、嘘つき政治家、添加物たっぷりのコンビニ弁当、やたら甘いラクトアイス
【マイブーム】ルンバの世話

インナーガレージの土間床施工事例と注意点|費用・勾配・業者選びのポイント

インナーガレージの床、土間床のおすすめのことに関して、どんな施工をされたことがありますか?

そうですね、自分の経験があるのはガレージの床というかコンクリートの打ちっぱなし、いわゆる普通にコンクリートを打つというやつですね。ガレージの中ではないんですけど、カラークリートはやった経験はあります。

どんな ガレージ だったんですか?

本当に車が2台ぐらい入るガレージで、特にお客さんの趣味に特化したっていう、そういうものではなかったですけども。

色は何色だったんですか?

その時はグレーでしたね。

グレーで。インナーガレージということで、場所はどの辺で。2台っていうと、間口として5メーター、6メーターぐらいでしょうか。

そうですね。

場所はどちら?

場所はね、あれは名古屋市内、確かに名古屋市内だった。

外壁は何色だったんですか?それと、どんなイメージのインナーガレージだったんですか?

外壁は白っぽい ジョリパット か何か塗ったのかな。ガレージの入り口は、よくある電動シャッターみたいな、そんな感じ。

あ、電動シャッターですか。

金属製の。

わかりました。どういうところを選ぶとうまいことやってくれますか。

やっぱり土間屋さんっていう土間専門の人がいるんですけど、僕らそういう業者さんと付き合いがあんまりないので、左官屋さんでも割と壁に特化してやってる人もいれば、土間やったり外構もじゃんじゃんやるよっていう人もいるんで、どっちかっていうと外構工事に慣れたっていうかよくやってる業者さんのほうが、同じ左官屋さんでも頼んだほうがうまいこといくんじゃないかなっていうふうには思います。

左官屋さんの中でも外装が得意な人、内装が得意な人、外構が得意な人がいるから、外構が得意な人に頼んだほうがいいんじゃないですかっていうアドバイスですね。

そうですね。もともとインナーガレージなので、下が土ってことはなくても、基礎の段階で何かしらコンクリートは打ってある状態なんで、そこにプラス100ミリぐらいの厚みのコンクリートを打つっていう感じですかね。

費用とか期間とかどれぐらいかかりましたか?

費用はどれぐらいかかったかな?平米で7000円とか8000円近くかかったのかな。そいつは厚みにもよるもんで、一概に言えないと思うんですけど、やっぱりそれぐらいはかかってくるんじゃないですかね。

だいたい2台分だと18平米で、例えば8000円と考えて15万円前後。

単純にコンクリート打ちっていう。

それにまたカラークリートが加われば20万以上かかっちゃいますね。

メッシュ引いたりとかそういうのもあるんで。

20万から30万はかかってしまうということですね。

インナーガレージの土間仕上げをするときに何か注意点とか、ここは気をつけといた方がいいよってことがあれば、間宮さんの方からお伝えいただけます?

ガレージの中と言いつつ、やっぱり出入口の関係で奥に向かって勾配はつけていかないといけないので。車庫の中なので水が溜まったりということはないですけど、あんまりガタガタにはできないので、そこらへんは左官屋さんの技術が絡んでくるんじゃないかなと思いますね。

雨が入る入らない、雨が当たる当たらないということにかかわらず、やっぱり水勾配はつけたほうがいいということですね。

そうですね。逆勾配になったらじゃんじゃんガレージの中に入っていっちゃうようじゃ困っちゃうので。

具体的に勾配、車1台の長さが4.5メーターで、ガレージだと5メーターは奥行きがあるんですが、奥行きで奥と手前で何センチぐらい勾配を取ればいいんですか?例えば5センチとか3センチとか10センチとか。

だいたい勾配を取るのに1メーターで1センチぐらい。1メーター1センチすると5メーターで5センチくらいになるかね。

それを目安に勾配をつけられたほうがいいということですね。

そうですね。

ありがとうございます。そのほか何かガレージ、インナーガレージの注意点とかここを気をつけた方がいいよっていうのは他はないでしょうか。

そうですね。思いつくのはそれぐらいかな。塗装というかクリア塗装みたいなのが結構土間にやったりするんですけど、やっぱり車庫の中で車が出入りするので、あんまりそういうのはやっても削れてしまうというのがあるので、あんまりないかなって感じですかね。

クリア塗装っていうのは表面をツヤを出すような樹脂?

コンクリートの土間の上だから、埃が立たないようにされるけれども、それをしてしまうと車が出たり入ったりするとやっぱり防塵塗装が剥がれちゃうということですね。

そうなんですね。

個人的には、あんまりインナーガレージの防塵塗装はしないほうがいいと思う。

わかりました、ありがとうございます。
この項のまとめ
- インナーガレージ床の施工はコンクリート打ちっぱなしが一般的で、カラークリート仕上げもよい。
- 施工費は平米あたり7,000〜8,000円が目安、2台分で20〜30万円程度が相場。
- 左官業者でも外構に慣れた職人を選ぶと仕上がりが良くなる傾向。
- 勾配は1mあたり1cm程度が目安で、水たまり防止と排水性を確保することが重要。
- 防塵塗装は剥がれやすく、車庫には不向きなため基本的に避けるのが無難。

合同会社 伊良湖屋 代表
対応エリア:高浜市、碧南市、半田市、西尾市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重など一部)
対応できる工事:漆喰、珪藻土、モルタル外壁、内装工事、外構工事、屋根工事
お薦めのデザイン:コンクリート系, スタッコ系などシンプルなデザイン。
備考:某自動車ディーラーの営業職を経て、2000年に株式会社川幸に入社。以降は新築、リフォーム、補修などの内外装工事に携わり2020年に独立。左官だけでなく屋根など住宅工事全般の多岐に渡る業種に精通する。週末、子供を連れて近所に釣りに行くのが趣味。
プロフィール:
愛知県高浜市、子(ね)年、さそり座
【好きなもの】カニ、ハイボール、釣り、野球観戦、かわぐちかいじの漫画、魚捌き系youtube動画、地元の祭りに参加すること
【苦手なもの】脂ののった刺身、酢豚のパイナップル、ラッキョウ、猫、筆ペン
【マイブーム】土曜日の夜にラーメンを食べに行く
この記事のまとめ
如何でしょうか?
インナーガレージという空間は、車やバイク、自転車といった愛車を大切に思う方にとって、ただの収納スペースではなく、心を満たす特別な場所です。今回ご紹介したカラークリートをはじめとする様々な床仕上げ材には、それぞれにメリット・デメリットがありました。特にカラークリートは、耐久性と美観を兼ね備えた魅力的な選択肢ですが、色ムラや費用面など、事前の理解が必要不可欠です。
床というたった数センチの層ですが、その選択ひとつで、ガレージで過ごす時間の心地よさは大きく変わるはず。あなたの理想のガレージづくりの一助になれば、これ以上嬉しいことはありません。