ようこそ!ゲスト さん

厚塗り仕上げ

« Back to Glossary Index
厚塗り仕上げのイメージ

厚塗り仕上げとは?(あつぬりしあげ/thick-coat plaster finish)

下地 の上に通常より厚い層(目安:数ミリ〜数センチ)でモルタルや左官材を複層塗りし、凹凸の表情・強度・面修正量を確保する仕上げ。下塗り中塗り→上塗りを基本に、必要に応じメッシュ・ラスで補強する。

使いどころ/目的

  • 内装
    • 不陸 の大きい面を面修正しつつ意匠(デザイン)を作る。
    • コテ波・掻き落としなど立体感のある表情。
  • 外壁
    • 躯体の不陸吸収/面剛性向上を狙う下地兼仕上げ。
    • 凍害・熱影響を受けやすい部位は割付と目地を強化。
  • 下地条件(混同・誤用に注意)
    • PB(石膏ボード)に厚付けする場合は全面パテ+メッシュ補強などで割れを抑制。
    • ALC・RC・モルタルは含水・吸水差を整え、プライマーで付着を安定。
    • 厚塗りは防水層の代替ではない。雨仕舞いは別途設計。

似ている用語

  • 厚塗り仕上げと薄塗り仕上げ:厚塗りは面修正量・立体表情・耐衝撃に強い。薄塗りは工期短・軽量・下地精度依存
  • 厚塗り仕上げと下地調整:下地調整は最終意匠を作らない調整層。厚塗りは意匠と性能を同時に担うことが多い。
  • 厚塗り仕上げとテラゾー(研ぎ出し):どちらも厚膜だが、テラゾーは骨材練り込み→研磨の専用工法。厚塗りはコテ仕上げ主体
  • 厚塗り仕上げと塗装の厚膜仕上げ:塗装厚膜は樹脂塗膜で質が異なる。厚塗りは鉱物系層の成形が中心。
  • 厚塗り仕上げと打放し補修:打放し補修は局所整形・色合わせ。厚塗りは面全体の層形成

施工上の注意点・よくあるミス

  • 収縮クラック
    • 一度に厚付けし過ぎ→収縮でクラック層を分けて塗り重ね、各層を十分乾燥
  • 付着不足
    • 粉化・レイタンス・油分を残すと剥離。素地調整→プライマーを厳守。
  • 補強不足
    • 入隅・開口角・異種下地取り合いにメッシュ・ラスなし→ヘアクラック
  • 含水・乾燥管理不良
    • 下地高含水や急乾で白華・クラック常温・緩やか乾燥、直風・直射回避。
  • 割付・目地計画の欠落
    • 長尺面を通しで塗り切り→不規則クラック伸縮目地・誘発目地と整合。
  • 押さえ過多(焼き)
    • 表層緻密化でムレ・艶ムラ。意匠に応じ**押さえ手数・工具()**を固定。
  • 重量・厚みの見誤り
    • 過大荷重で剥落の危険。指定塗厚・支持力を満たす下地に限定。
  • 凍結・高温
    • 低温高湿で硬化遅延/凍害、高温乾燥で早期収縮季節配慮と養生

関連する用語

左官仕上げ/下地と層構成
薄塗り仕上げ/中塗り・上塗り/メッシュ・ラス補強/吸水調整材/プライマー