このページでは、左官仕上げに関わる代表的な状態・現象・欠陥に関する用語をまとめ、「見た目としてどう現れるか」「主な原因として何が考えられるか」「どの程度のレベルなら様子見でよいか/専門家の点検が必要か」といった視点で整理していきます。トラブルの名前だけでなく、材料・下地・工法・環境条件との関係も意識しながら、他の用語集(材料・工程・仕上げ工法など)とも行き来できる構成を想定しています。
施主にとっては、「このひび割れは大丈夫なのか?」「このシミや白い粉は何を意味しているのか?」といった不安を言葉にし、相談しやすくするための辞書として。設計者や職人にとっては、クレーム予防や原因説明、補修提案を行う際の共通言語として、この状態・現象・欠陥の用語集を活用してください。現象の名前と背景要因を結びつけて理解することで、より精度の高い診断とコミュニケーションにつながります。
状態・現象・欠陥の用語一覧

クラック
建物の内外壁、仕上塗装面にできる亀裂やヒビ割れを指す建築用語。原因として経年劣化、乾燥、建物の揺れ、などが原因と考えられる。

経年劣化
時間の経過とともに素材や構造が性能を失う現象。 自然現象による劣化で、施工とは無関係な場合もある。

結露
結露とは、空気中の水蒸気が冷えた壁面や窓ガラスなどの表面で水滴となって現れる現象。室内外の温度差や湿度の高さが主な原因で、建物の内部結露は構造材の劣化を引き起こすこともある。

構造クラック
この用語は現在準備中です。

シックハウス
住宅の気密性が高まった事により、目がチカチカしたり、頭痛、吐き気などの催す症状の総称。建材などから出るVOC(揮発性有機化合物)が原因とされている。

チョーキング現象
外壁や塗装面を指でこすったとき、白い粉が付着する状態。塗膜の劣化によって顔料が表面に現れる現象で、塗り替え時期の目安となる。

調湿性
調湿性とは、空気中の湿度を吸収・放出して一定に保とうとする性質のことです。建築では、室内の快適性を高めるために、壁材などにこの機能を持つ素材が使われます。

チリ切れ
木枠と壁材の取り合い部分を 散り際 といいそこに隙間ができること。木の伸縮や経年劣化、地震などでの建物の揺れなどが原因とされている。

通気
外壁や屋根内部に空気の通り道を設ける工法。 湿気の排出や断熱性能の向上に寄与する。

透湿
壁体や仕上げ材が水蒸気を通す性質。液体の水は通さず、空気の流れ(透気)とも区別する概念。評価には透湿抵抗・透湿係数・Sd値(相当空気層厚さ)などを用いる。

白華
白華とは、コンクリートやモルタルの表面に白い結晶が浮き出る現象。内部の水分に溶けた成分が表面で乾燥し析出することで発生する。

不陸
下地や仕上げ面の平滑性にばらつきがある状態。 左官や仕上げ施工で最も避けたい欠陥の一つ。

ヘアークラック
建築物の表面に発生する微細なヒビ。髪の毛の様に細いためこの名前が使用される。

変色
色が変わる、色を変えること、「色変わり」と言い換えるとわかりやすい。原因としては紫外線、酸性雨などの自然現象と経年劣化などが考えられる。

マイクロクラック
マイクロクラックとは、モルタルやコンクリートなどの表面に生じる肉眼では確認しにくい極めて微細なひび割れのことを指します。

VOC
VOCとは揮発性有機化合物の総称で、大気中に揮発しやすい有機化学物質を指す。建築材料や塗料に含まれ、シックハウス症候群の原因物質の一つ。

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株式会社 川幸 代表取締役
対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重、静岡など一部)
対応できる工事:左官工事業・屋根工事業・板金工事業・塗装工事業・防水工事業・内装仕上工事業
お薦めのデザイン:
備考:左官のみならず、住宅の困り事は何でもご相談ください。
<プロフィール>
愛知県高浜市出身、丑(うし)年、かに座
【好きなもの】レバニラ炒め、ペプシコーラ、映画:フォレスト・ガンプ/一期一会、書籍:昭和歴史 昭和天皇関連本、絵画:鏝絵、作家:伊集院静、筆記具:万年筆
【苦手なもの】携帯電話の取り扱い説明書、コカ・コーラ、簿記経理の本、キャバクラの女の子、生温くなったアイスコーヒー
【マイブーム】ボールペンを使いきって、替芯を買う事

