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鏝ムラ

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鏝ムラのイメージ

鏝ムラ(こてむら/Trowel Marks, Trowel Streaks)とは?

鏝ムラは、 左官仕上げ の表面に (こて)の動きが痕として残り、色・艶・凹凸・密度(締まり具合)が不均一に見える状態のことです。光の当たり方で筋やまだらが強調され、仕上がりの“ムラ”として認識されます。
※「鏝跡」「鏝筋」「コテ波」などと呼ばれることもあります(厳密には出方が違う)。

見え方の典型

  • 斜光で筋が浮く(ストリーク)
  • 乾きムラで色がまだら
  • 押さえムラで艶ムラ(テカり/マット差)

使いどころ/目的

  • 内装(漆喰土壁珪藻土・石膏系・薄塗り材)
    • 仕上げ品質のNG要因として管理する(特に照明で目立つ)
    • “意匠として残す鏝跡”と“欠陥としての鏝ムラ”の線引きに注意
  • 外壁(モルタル・塗り壁材・左官仕上げ全般)
    • 日射・陰影でムラが強調されやすいので、仕上げ検査項目になる
  • 下地条件別
    • 吸水ムラのある下地:乾きの差が鏝ムラとして表面に出やすい
    • 広面積・ジョイントが多い面:工程の切れ目がムラとして残りやすい
  • 目的(なぜ意識するか)
    • 美観(意匠)とクレーム予防
    • 材料の性能(締めすぎ・焼け)による不具合の予防

※注意:鏝ムラは「下手だから」だけでなく、下地・環境・材料特性・工程設計で出ることが多いです。


似ている用語

  • 鏝跡(GM Toolip Glossary):鏝の線やタッチを意匠として残した表情/デザイン仕上げで採用/漆喰・モルタル等/“狙い”と“ムラ”の境界を事前合意(サンプル必須)
  • コテ波:面が微妙に波打ち、平滑に見えない状態/下地精度・ならし不足が原因になりやすい/下塗り〜仕上げ/照明で目立つ、下地調整で9割決まる
  • 焼け:金鏝で締めすぎて表面が硬化・艶が偏り、色ムラが出る現象/特に漆喰・樹脂系で問題化/材料による/押さえ回数・タイミングを誤ると戻らない
  • 色ムラ:顔料や乾燥差で色が均一にならない状態/着色仕上げで顕在化/着色モルタル・仕上げ材/加水・練り置き・吸水差の管理が重要

施工上の注意点・よくあるミス

温湿度・乾燥(“乾きとの勝負”)

  • 風・直射日光で表面だけ急乾燥→鏝が引っ掛かり筋が出る
  • 乾きが遅い環境で触り続ける→押さえムラ(艶ムラ・焼け)になりやすい
  • 面ごとの乾き差(窓際/陰/吸水差)を無視して同じタイミングで押さえるとムラが出る

下地(ムラの“元”を潰す)

  • 吸水ムラ(ボード継ぎ・パテ・下塗りムラ)を放置すると、仕上げで色/艶ムラが確定する
  • 下地の不陸があると、鏝圧が均一にならず波・筋が出る
  • シーラーや吸水調整材の塗布ムラが、そのまま鏝ムラに直結する

道具(鏝の状態が痕になる)

  • 鏝の角が立っている・欠けている→線傷が出る(面取り・研磨
  • 鏝面に材料が噛んでいる→引きずり筋(こまめに清掃)
  • 仕上げに不向きな鏝(硬すぎ/柔らかすぎ)を使う→艶・肌が揃わない

工程・段取り(切れ目がムラになる)

  • 途中で止めた境界(ジョイント)が“段”や“艶差”になる
  • 同じ面を別日に触ると色が揃いにくい(特に着色・漆喰系)
  • 加水量・練り時間のブレで硬さが変わり、鏝圧が揃わなくなる

商品の違い(材料ごとのNGが違う)

  • 漆喰:押さえすぎで焼け・艶ムラが出やすい
  • 樹脂系:鏝の種類指定があることが多く、金鏝でテカりムラが出やすい
  • 骨材入り:骨材の起こし/寝かせが不均一だとまだらになる

関連する用語

鏝仕上げ コテ波 金鏝仕上げ 仕上げ鏝 テクスチャー 押さえ 意匠(デザイン) 聚楽壁(じゅらく壁) 漆喰