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陶器質タイル

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陶器質タイルとは?(とうきしつたいる/earthenware tile)


陶土や石灰などを1000℃~1200℃で焼いたもの。吸水率が50%以下で水を吸いやすいため、外装には向かず内装壁専用として使われる。「半磁器タイル」とも呼ばれる。
表面に小さい穴が多くあいていて叩くと濁った音がする。釉薬(ユウヤク)をかけて作る 施釉薬タイル が一般的とされている。焼成温度が低いので多彩できれいな色になり、また収縮率も低いためレリーフなどに使われることもある。

2008年JISの改正で「Ⅲ類タイル 」と呼ばれるようになった。

使いどころ/目的

  • 内装
    • キッチン・洗面など水回りの壁
    • 玄関や店舗のアクセント壁、ニッチまわり
    • 軽歩行の床(用途と仕様に合う場合)
  • 外装
    • 一般に屋外の過酷環境は仕様確認が重要(本稿では一般論のみ、採用品の仕様書を優先)
  • 下地条件
    • 石膏ボードやモルタル下地にタイル下地処理を行った面
    • 下地の不陸を抑え、割付と目地計画を先に決める
  • 設計・診断・維持管理
    • 目地汚れ・カビ対策を含めて、目地材と清掃性をセットで検討
    • ひび割れや浮きは、下地の動き・接着不良・目地計画不備の可能性を疑う

〈混同・誤用に注意〉

  • 磁器質タイル」は吸水性が低い別カテゴリで、用途(外部・床など)や性能の考え方が変わる。
  • 「タイル仕上げ」は工法全体の呼び方で、陶器質タイルは材料種別の名称である。

似ている用語

  • 陶器質タイルと磁器質タイル:陶器質は比較的吸水しやすく、磁器質は吸水しにくい。用途選定の基準が異なる。
  • 陶器質タイルとせっ器質タイル:どちらも焼成タイルだが、素地の緻密さや用途の前提が異なる。
  • 陶器質タイルとタイル仕上げ:前者は材料、後者は下地処理から張り方・目地まで含む工法。
  • 陶器質タイルと吹付けタイル:吹付けタイルは塗装系の仕上げで、タイル(焼き物)とは別物。

施工上の注意点・よくあるミス

  • 下地・含水
    • 下地が湿っていると接着不良・白華・目地汚れの原因になりやすい。
    • 下地不陸を残したまま貼ると、段差(チリ)や目地幅の乱れが出る。
  • 温湿度・養生
    • 乾燥が早い環境では、接着材のオープンタイムを超えて貼り付けてしまい浮きやすい。
    • 貼り付け後に早期通水や清掃をすると、目地の流れや剥がれの原因になる。
  • 材料選定
    • 水回りは釉薬面の汚れやすさ・滑りやすさ、目地のカビ対策まで含めて選ぶ。
    • 床用途では耐摩耗・滑り抵抗など要求が増えるため、必ず採用品の仕様書を優先する。
  • 目地取り合い
    • 取り合い(見切り材巾木出隅)を後回しにすると、欠けやクラックが出やすい。
    • 目地色と汚れの目立ち方が直結するため、意匠だけで決めない。
  • 雨仕舞い(外部の場合)
    • 外部に使う場合は、凍害・吸水・目地からの浸入を前提に納まりを組む必要がある(本稿では一般論のみ)。

関連する用語

タイル仕上げの基本|種類・下地・目地・割付の考え方
タイル仕上げ/磁器質タイル/せっ器質タイル目地鏝/ゴム鏝/見切り材/出隅/防水シート/カビ対策/吸水率