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ストーングレースのイメージ画像

ストーングレース

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ストーングレース(すとーんぐれーす/Stone Grace)とは?

LIXILが展開する内装壁機能タイルエコカラットプラス」の商品名です。

岩に見られる流れるような模様を大判のタイルで再現しており、ひび割れ模様や結晶のような柄も意匠の一部として含まれています。天然石そのものではなく、多孔質セラミックスを基材とした内装壁材です。

主な平物は606×303角で、実寸法は605×302mm、厚さは7mmです。グレー、ベージュ、ダークグレー、チャコールの4色が用意されています。

左官工事の視点では、材料を鏝で塗り付けて石の表情を作る「石材調左官仕上げ」ではありません。下地に専用接着剤をクシ目状に塗布し、製品を一枚ずつ張り付けるタイル工事に分類されます。

使いどころ/目的

石材の重厚感を内装に取り入れる

ストーングレースは、砂岩を思わせる大きな流れ模様によって、壁面に重厚感や高級感を持たせたい場合に使われます。

大判で一枚ごとの柄が大きいため、小さな面に細かく張るよりも、ある程度まとまった壁面に施工した方が砂岩の流れや色幅を生かしやすくなります。

調湿や脱臭機能を持たせる

ストーングレースはエコカラットプラスの一製品であり、室内の湿気を吸放出する調湿機能、におい成分の吸着、有害物質の低減、水拭きに対応する表面性能を備えています。

ただし、換気設備や結露対策の代わりになるものではありません。室内の使用条件、気象条件、換気量などによって効果は異なり、カビやダニの発生を完全に防止する建材ではありません。

使用できない場所に注意する

ストーングレースの基本用途は屋内壁です。次の場所には適していません。

  • 屋外の壁や床
  • 住宅の室内床
  • 浴室の壁や床
  • キッチンバック
  • 水道水が直接かかる場所
  • 常時水がかかったり、水がたまったりする場所

「水拭きできる」という特徴と、「水が常時かかる場所に施工できる」という意味を混同してはいけません。

似ている用語

エコカラットプラス:LIXILが展開する内装壁機能建材のシリーズ名です。ストーングレースは、その中の石材柄商品の一つです。

石材調タイル:天然石の色、模様、凹凸などをタイルで再現した製品の総称です。ストーングレースは石材調タイルに含まれますが、調湿などの機能を持つ点に特徴があります。

天然石張り:砂岩、大理石、御影石などの天然石を壁面に張る仕上げです。天然石特有の重量、吸水性、色幅、割れ、接着方法を考慮する必要があり、ストーングレースとは材料も施工方法も異なります。

石材調左官仕上げ:モルタルや樹脂系左官材を鏝で塗り、石の色や模様、目地、凹凸を表現する仕上げです。継ぎ目の少ない連続面を作れますが、タイル製品であるストーングレースとは別の工法です。

施工上の注意点・よくあるミス

下地の不陸を残さない

大判の製品は、下地の不陸や最下段の水平の狂いが、目地の通りや壁面全体のずれとして現れやすくなります。

施工前に定規やレーザーで水平、垂直、不陸を確認し、必要に応じて下地調整を行います。製品の寸法誤差や下地の不陸によって、製品間に数mm程度の隙間が生じる場合もあります。

壁紙の上に施工する場合も、壁紙の種類と接着状態の確認が必要です。フッ素、EBなどの撥水処理壁紙、紙系壁紙、オレフィン系壁紙の上には直接施工できないため、壁紙を剥がしてから施工します。

柄を確認せずに張り進めない

ストーングレースには大きな色幅と複数の柄があります。同じ模様が隣接すると、天然石らしいランダム感が失われ、部分的に柄が固まって見えます。

施工前に複数ケースを開封して仮並べを行い、色、流れ模様、ひび割れ模様が偏らないように配置します。柄の方向性はありますが、ランダムに使用することを想定した商品です。

目地幅を詰めすぎない

目地は施工条件に応じて、0.5~1.0mm程度で調整します。突き付けるように張ると、製品の寸法差や下地の不陸を吸収できず、目地の乱れや納まり不良につながります。

下地や接着剤の状態によって製品が下がる場合は、下段から張り上げ、目地部分にスペーサーを入れてずれを防ぎます。

専用接着剤の塗り広げすぎに注意する

接着には、指定された「スーパーエコぬーるG」を使用します。ストーングレースでは、5mmクシ目による全面接着剤張り工法が推奨されています。クシ目は製品の長辺と平行に立てると、目地から接着剤の筋が見えにくくなります。

専用接着剤のオープンタイムは、夏場で約20分、冬場で約30分が目安です。一度に広い範囲へ塗りすぎると、張り付ける前に接着剤表面が乾き、接着不良を起こすおそれがあります。

接着剤のはみ出しを放置しない

目地からはみ出した接着剤は、張り付け直後に皮すきやへらで取り除きます。表面に付着した場合も、硬化する前に湿らせたウエスで拭き取ります。

硬化後に無理に削ると、表面の柄や加飾を傷める可能性があります。

養生テープを直接張らない

粘着力の強い養生テープを製品表面に直接張ると、表面を傷める原因になります。養生は周囲の見切り材や別の下地面を利用し、ストーングレースの表面へ直接接着させないようにします。

関連する用語

エコカラットプラス
エコカラット
アクセントウォール
意匠(デザイン)
目地
テクスチャー


実際の左官施工事例

この用語に関連する実際の施工事例です。仕上がりや現場での工夫をご覧いただけます。



よくある質問

  1. 質問: ストーングレースは左官仕上げですか?
    回答: いいえ。ストーングレースは、石材のような模様を表現したエコカラットプラスの商品で、鏝で塗り付ける左官仕上げではありません。専用接着剤を下地に塗り、タイル状の製品を一枚ずつ張り付けて施工します。
  2. 質問: ストーングレースの施工前に下地調整は必要ですか?
    回答: 必要です。大判の製品は下地の不陸や水平・垂直の狂いが目立ちやすいため、左官職人の視点では、張り付け前の下地精度が仕上がりを左右します。凹凸や段差がある場合は、適切な下地調整材で平滑に整えてから施工します。
  3. 質問: ストーングレースは壁紙の上から施工できますか?
    回答: 壁紙の種類と接着状態によって異なります。浮きや剥がれがある壁紙、撥水性の高い壁紙などは接着不良の原因になるため、原則として剥がして下地を確認します。既存壁へ施工する場合は、下地の強度や吸水性も確認が必要です。
  4. 質問: ストーングレースをきれいに見せる張り方のポイントは何ですか?
    回答: 施工前に複数枚を仮並べし、色や流れ模様が一か所に偏らないように配置することが重要です。下端の水平を正確に出し、目地幅を均一に保ちながら張り進めることで、大判ならではの石材感を生かせます。
  5. 質問: ストーングレースは浴室や屋外にも使用できますか?
    回答: 基本的には屋内壁用であり、屋外や床、浴室など常時水がかかる場所には適していません。水拭きできる性能があっても、防水仕上げ材ではないため、使用場所を誤ると接着不良や下地の劣化につながります。