
下地調整材(したじちょうせいざい/substrate leveling compound・surface preparation material)
塗装や 仕上げ材 を施工する前に 下地 の吸水ムラや密着性を整えるために塗布する材料のことです。モルタル、コンクリート、石膏ボード面などの表面に塗布して、仕上げの剥離や浮きを防ぎます。
主にシーラー、フィラー、プライマーの3種類に分類されます。
シーラー:吸い込み止め・密着性向上を目的とする透明または半透明の液体。
フィラー:下地の凹凸を埋め、平滑にするためのペースト状の材料。
プライマー:金属・樹脂など特殊下地への接着性を高めるもの。
塗り壁や塗装の品質を長期的に保つための「縁の下の力持ち」であり、仕上げ材の性能を最大限に発揮させるために欠かせません。
使いどころ/目的
内装(壁・天井)
- 既存面の不陸を整え、仕上げ材のムラや影を出にくくする
- ボード継ぎ目・ビス跡の段差をならし、仕上げを安定させる
外壁・外装下地
- 欠損や巣穴を補修して、仕上げ材の薄付き・浮きリスクを減らす
- 旧下地の局所的な荒れを均す(ただし劣化層の除去が前提)
下地条件〈混同・誤用に注意〉
- 「下地処理」全体ではなく、下地を整える“材料”の名称
- 仕上げ材の代替ではない(意匠・耐候は別の層で担保)
似ている用語
- 下地調整材 と パテ
どちらも凹凸補正だが、パテは薄付け補修の文脈で使われやすい。下地調整材は面全体の平滑化・均一化の意味合いが強い。 - 下地調整材 と 補修材
補修材は欠損修復が主目的。下地調整材は次工程のための面づくり(平滑・吸水ムラ抑制)を狙う。 - 下地調整材 と 下塗り
下塗りは塗布工程で密着・吸水調整が中心。下地調整材は形状(凹凸)の補正が中心。 - 下地調整材 と フィラー
フィラーは塗装系の下地ならし材として使われることが多いが、用途・材質は製品ごとに異なるため同義ではない。
施工上の注意点・よくあるミス
- 脆弱層の上に塗る
粉化・浮きが残ると、調整材ごと剥離しやすい。先に除去・補修が必要。 - 厚付けしすぎる
乾燥ムラやひび割れ、後工程の不具合につながる。必要厚を分けて施工する判断が要る。 - 乾燥不足で次工程へ
仕上げ材の密着不良・膨れ・ムラの原因。乾燥確認が必須。 - 仕上げ材との適合未確認
次に塗る材料(左官材・塗料・接着材)との相性で不具合が出ることがある。 - 下地の吸水状態を無視
吸い込みが強い下地は施工性が急変しやすい。施工条件の見極めが重要。
関連する用語
下地処理・下地づくり
不陸/下塗り/プライマー/補修材/シーラー/リノベーション
