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化粧目地

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化粧目地のイメージ

化粧目地とは?

化粧目地とは、目地(継ぎ目)を“見せる”前提で仕上げ、意匠(デザイン)として整えた目地のことです。タイル・レンガ・石・ブロックなどの張り材/積み材の継ぎ目に充填する材料(目地材)を、色・形状・凹凸・幅でコントロールして「仕上げ面の表情」をつくります。
英語表記は文脈で複数あり、一般には decorative joint / decorative pointing / exposed joint などが使われます(レンガ積みでは pointing を用いることが多い)。

ポイント

  • 性能だけの目地ではなく、見栄えが品質基準の中心になる
  • 目地幅・目地深さ・押さえ形状が、面の印象を大きく左右する

使いどころ/目的

内装での使いどころ

  • タイル壁(キッチン・洗面・トイレ):白/グレー/黒など色で引き締め、清潔感や高級感を演出
  • レンガ調仕上げ(内装アクセント):目地を太めにしてラフに見せる/細めでシャープに見せる
  • 石貼りの意匠面:目地色を石に寄せて一体感、逆にコントラストで輪郭を強調

外壁での使いどころ

  • 外装タイル(マンション・店舗):汚れの目立ち方を踏まえた色選定(白系は汚れが出やすい)
  • レンガ/擬石の外装:目地の凹凸で陰影を作り、立体感を出す
  • 門柱・塀(ブロック+意匠):目地を整えることで“施工の上手さ”が見えやすい

下地条件・納まりの注意(混同・誤用に注意)

  • 化粧目地シーリング」ではない:動く取り合い・伸縮が出る箇所は、原則シーリング(伸縮目地)で逃がす
  • 「目地モルタル(詰物)」=全部化粧ではない:見えない・見せない目地は化粧目地とは呼ばない(意匠基準がない)
  • 張り材の種類で目地材が変わる:タイル目地材(セメント系/エポキシ系等)と、積み材のポイント(目地モルタル)は別物になりやすい

似ている用語

  • 「目地(一般)」:部材の継ぎ目全般/割れ防止・吸水調整・納まり/目地材は用途で多様/“見せる前提”でない場合は仕上がり基準が曖昧になりがち
  • 「伸縮目地」:温度変化や躯体の動きを吸収するための逃げ/外壁・サッシ回り・異種材取り合い/主にシーリング材/化粧目地と同列に扱うと破断や漏水の原因
  • 「シーリング目地」:防水・気密目的の弾性目地/外壁目地・サッシ回り/シーリング材/押さえ不足・プライマー不良で早期剥離
  • 「突き付け(突付け)」:目地をほぼ作らず部材を寄せて見せる納まり/一体感の意匠/材料は部材側依存/動きが出ると割れ・欠けが目立つ
  • 「目地詰め(ポイント)」:目地に材料を充填して整える作業そのもの/レンガ・石・ブロック等/目地モルタル等/水引き・押さえタイミングを外すと痩せ・ひび割れ

施工上の注意点・よくあるミス

温湿度・乾燥

  • 乾燥が速すぎる(夏・風):表面だけ先に締まり、押さえで引きずる/色ムラが出やすい
  • 低温・高湿(冬・雨天):硬化が遅れ、汚れ付着・ダレ・白華リスクが上がる
  • 散水・養生不足:目地の急乾燥→収縮ひび割れ/痩せにつながる

下地・清掃

  • 目地内の粉・切粉・接着剤残り:密着不良でポロポロ欠けやすい
  • 吸水が強い下地/部材:水を奪われて締まりが早すぎ、押さえが入らない(色も浅くなりやすい)
  • 濡れ色確認をせずに色決め:乾燥後に想定より薄い/濃いの“あるある”

道具・仕上げ形状

  • 目地ゴテ(目地鏝)・スポンジの使い分け不足:角が立たない、逆に荒れる
  • 押さえタイミング違い:早すぎると引きずり、遅すぎると締まり過ぎて表面が荒れてムラ
  • 目地幅の不統一:化粧目地は“線”が命。幅が暴れると一気に素人っぽく見える

商品(材料)の違い

  • セメント系/エポキシ系で清掃性が違う:キッチン等の汚れやすい場所は材料選定が仕上がり寿命を左右
  • 外部は汚れ・白華・凍害も想定:環境に合わない目地材は、見た目の劣化が早い
  • 顔料(着色)を現場で足す運用:再現性が落ち、追っかけ補修で色が合わない原因

関連する用語

目地 タイル モルタル 伸縮目地 見切り材