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上がり框とは?
定義:玄関の 土間 と居室側の段差の先端に据える水平材。靴を脱ぐ境界を示し、見切り・保護・意匠の役割を担う。
読み方/英語:あがりかまち/entrance step nosing, threshold riser
使いどころ/目的
- 内装(玄関): 土間 と フローリング の取り合い部の見切り・段鼻保護・意匠統一。
- 素材選択:無垢材(オーク/ナラ/ウォールナット)、集成・突板、人工大理石、金物キャップ、タイル見切りなど。
- 目的:傷・汚れから端部を守る/段差の視認性・滑りにくさ確保/玄関の“顔”としてのデザイン統一。
- 混同注意:玄関框=上がり框の同義用法あり。式台(踏み台)や敷居(建具のレール)とは別物。
似ている用語との違い
- 上がり框|定義:土間と上がりの境の水平材。|用途:段鼻保護・見切り・意匠。|材料:木・石・金物。|注意:段差高さ・滑り対策・ 養生 。
- 式台|定義:土間側に置く踏み台。|用途:段差緩和・来客配慮。|材料:木製台。|注意:固定・ぐらつき防止。
- 敷居|定義:建具の下レール。|用途:引き戸の走行面。|材料:木・アルミ。|注意:段差・つまずき配慮。
- 見切り材|定義:異素材の境界を納める材。|用途:床・壁の取り合い。|材料:金物・木。|注意:レベル差・納まり。
施工上の注意点・よくあるミス
- 段差・納まり:段差は100–200mm目安で計画し、段鼻の出(チリ)を揃える。土間 モルタル /タイルのレベル誤差を事前に吸収。
- 固定・下地:下地木枠に確実固定。端部は留め加工やキャップで欠け防止。
- 滑り・耐久:クリア塗装(ウレタン)やノンスリップ溝/金物で滑り対策。濡れ持ち込みを想定し トップコート の光沢は控えめに。
- 取り合いシール:土間タイルとの 目地 ・小口は コーキング や見切りで吸水・欠けを抑える。
- 養生:搬入時に角を厚手で 養生 。キズは目立ちやすいので早期保護。
- 色合わせ:床材・建具との色温度を 見本板 で確認(昼白色/電球色で見え方が変わる)。



