
アジアンとは?
東南アジア由来の自然素材と手仕事感を軸に、落ち着いたリゾートの寛ぎを室内に再現するインテリア様式。読み方:アジアン/英語表記:Asian (Asian Style)。
使いどころ/目的
- 内装(LDK・寝室):チークやバンブー、ラタン等で温かみを演出。漆喰やスタッコの柔らかな面で陰影を作る。
- 玄関・水まわり:ライムストーンや砂岩の石材、テラゾー/洗い出しで素朴な質感+耐久性。
- 外装ポイント:木部・石材を控えめに用い、塗り壁はマット寄りで経年の表情を楽しむ。
- 照明計画:間接照明とウッド/ファブリックシェードで低彩度の陰影を強調。
- 誤用注意:ゴージャス高光沢系やメタリック強調は“リゾート”より“ラグジュアリー”寄りになりやすい。
似ている用語との違い
- ジャパンディ:北欧×和のミニマル。用途=静謐で直線的。材料=オーク等の明るい木×漆喰。注意点=装飾は控えめ。
- ボタニカル:植栽主役の自然志向。用途=緑量で雰囲気を作る。材料=テラゾーやタイルはアクセント。注意点=維持管理(光・水)。
- インダストリアル:無骨・工業感。用途=鉄・コンクリート見せ。材料=黒皮鉄・モルタル・古材。注意点=冷たさを和らげる工夫が必要。
- リゾート・モダン:アジアンを現代化。用途=直線基調+自然素材。材料=大判タイル・間接照明。注意点=素材数を絞り統一感を保つ。
施工上の注意点・よくあるミス
- 左官仕上げ(漆喰・スタッコ):高湿期は乾燥遅延でムラが出やすい。下地含水率を管理し、吸い込み差はシーラーで均一化。
- 石材・テラゾー:水まわりは滑り抵抗と撥水処理を併用。酸洗い可否は石種の化学耐性を確認。
- 木部(チーク・バンブー):含水率とUV対策。屋外・多湿部はオイル/ウレタン系の選定を部位で切替。
- 金物(真鍮・黒皮鉄):経年変化は魅力だが指紋汚れ・サビ跡が出る。可視面はクリア(艶消し)で初期保護。
- 素材点数:石・木・土・金物を“3種+一部位アクセント”程度に抑えると破綻しにくい。
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自然素材/漆喰/スタッコ/テラゾー/磁器質タイル/ラタン/バンブー/真鍮/間接照明
