ようこそ!ゲスト さん

アーバン

« Back to Glossary Index

アーバンスタイルとは(読み方・由来)

定義:都市的で洗練された直線基調、無彩色を軸に素材感で魅せるインテリア様式。
読み方:あーばん|由来:欧米の都市集合住宅・ロフトの意匠を下地に、国内では2000年代以降の再開発住宅で普及。

特徴(色・素材・質感)

  • パレット:チャコール/ミディアムグレー/ウォームホワイト
  • 主要素材:スモークオーク・ウォールナット/ライムストーン・ラーテル石/黒皮鉄・ステンレス
  • 質感:マット~セミマット中心。鏡面は一点使いでコントラスト

相性の良い素材・工法

  • 調湿×意匠にエコカラット
  • 壁やカウンターにコンクリート調で薄塗り
  • 左官磨き / 研磨 で陰影を強調
  • 床は幅広フローリング+巾木(メタル巾木)、造作は突板×メラミンのミックス

部屋別の取り入れ方(内装/玄関/水まわり)

  • 内装(LDK):TV壁を コンクリート調 ・天井はダーク木目で落ち着き演出。
  • 玄関:大型タイル+間接照明。框は金物でシャープに。
  • 水まわり:洗面カウンターを左官カウンター+撥水 トップコート 、金物はブラックで統一。

コーデのルール

  • 推奨
    1. 無彩色+木1種+金属1種の3要素で統一
    2. 見本板 で“グレーの温度感”を必ず確認
    3. 照明計画(演色Ra90↑、間接×狭角スポット)で素材を活かす
  • 非推奨
    1. 木種を多用しない(2種超で雑多に見える)
    2. 艶あり面の多用(指紋・映り込みで落ち着き低下)
    3. 小物色を散らさない(差し色は1トーンに限定)

似て非なるスタイルとの違い

  • アーバン:無彩色×直線×上質素材。生活感を抑え成熟感を出す。
  • インダストリアル:配管・ラフ仕上げを“見せる”。錆・古材のラギッド感が主役。
  • モダン/ミニマル:面の連続性と“消す収納”を徹底。素材の温度はより中立
    (※アーバンはインダストリアルほどハードではなく、ミニマルほど無機質に振り切らない中庸)

施工とメンテの注意点

  • 左官壁は急乾燥でマイクロクラックが出やすい。養生は直射・強風回避、湿度50~60%目安。
  • コンクリート調 仕上げは指油で艶ムラが出るため、引渡し前に撥水 トップコート 。
  • ブラック金物は擦り傷が目立つため、搬入経路の養生を厚めに。
  • 大判タイルは下地の通りと下地調整剤の選定が仕上がりを左右。

関連する用語

意匠(デザイン)仕上げ材 / インダストリアル

この用語も併せてご覧ください