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左官用語の完全解説|職人が使う専門用語集【あいうえお順】

左官のプロが解説!知っておきたい専門用語一覧

「このページでは、左官工事で使われる専門用語を網羅的に解説しています。初心者の方から、施主、建築関係者まで、左官の知識を深めたい方はぜひご活用ください。」

この用語集は「経験豊富な左官職人と管理・監督者」によって作成・監修されています。KABE-DANメンバーについては一覧をご覧ください。

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左官用語のFAQ

用語の読み方・基礎知識

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Q: 「左官」は「さかん」? それとも「しゃかん」と読むのが正しいですか?
A: 正しくは**「さかん」**と読みます。「しゃかん」は、古く「沙官」と表記された名残による訛りとされます(※諸説あり)。

Q: 「モルタル」と「コンクリート」の違いは何ですか?
A: モルタルはセメント+砂+水で、仕上げ材・目地・接着用途に使います。コンクリートはセメント+砂に砂利(粗骨材)を加えたもので、強度が高く構造体に用いられます。

Q: 「漆喰(しっくい)」と「珪藻土(けいそうど)」はどちらも塗り壁材ですか? 何が違いますか?
A: いずれも塗り壁材です。漆喰は主成分が消石灰で強アルカリ性・防カビ性・調湿性に優れます。珪藻土は植物性プランクトンの化石由来で、高い調湿性・脱臭性が特長です。[/faq]

関連用語:モルタル、コンクリート、仕上げ材、目地、セメント、漆喰、珪藻土、砂、骨材、調湿性、仕上げ材

職人の技術・工程に関する用語

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Q: 左官工事で使う「コテ(鏝)」は、どのくらい種類がありますか?
A: 素材(ステンレス・鋼・樹脂)や用途(荒塗り・中塗り・仕上げ)で多数あります。とくに仕上げ用では、材料に合わせて使い分ける「本焼き」や「油焼き」のコテが重要です。

Q: 「水引(みずびき)」は、どの工程で重要になる用語ですか?
A: 水引は、塗り材の水分が適度に抜けて固まり始める状態です。水引具合を見極めて押さえや模様付けに進むことが、美しい仕上げの要になります。
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関連用語:鏝、中塗り、仕上げ、テクスチャー、意匠(デザイン)

背景知識とメリット

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Q: 「荒壁(あらかべ)」と「中塗り(なかぬり)」は、なぜ必要ですか?
A: 荒壁は木舞(きまい)などの下地に塗る最初の土壁で、壁の基礎を安定化。中塗りは荒壁を覆って強度と厚みを確保します。適切な下地処理によりひび割れ(クラック)を抑え、耐久性を高めます。

Q: 「掻き落とし」と「洗い出し」は、どのような仕上がりですか?
A: 掻き落としは、乾き切る前に表面を掻いて骨材の表情を出す仕上げ。洗い出しは、表面が固まる前に水で洗い流し骨材の粒を見せる仕上げです。

Q: 塗り壁が「健康に良い」と言われるのは本当? どの機能によるものですか?
A: 本当です。漆喰・珪藻土が持つ調湿性や吸着性により、室内湿度の安定やニオイ・有害物質の低減が期待できます。
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関連用語:中塗り、下地、下地処理、クラック、かき落とし、洗い出し、漆喰、珪藻土

トラブル・メンテナンス

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Q: 表面にできる「クラック」とは? 防ぐ方法はありますか?
A: クラックは壁表面のひび割れ。主因は下地の動きや急激な乾燥です。荒壁・中塗りなどの下地処理を適切に行い、乾燥を急がず丁寧な養生(ようじょう)をすることで予防できます。

Q: 左官工事の「養生(ようじょう)」とは具体的に何を指しますか?
A: 仕上げが適切に硬化し十分な強度を得るまでの保護・管理です。急乾を防ぐ散水、粉じん・衝撃からの保護、温湿度管理などを含みます。
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関連用語:クラック、中塗り、養生