ようこそ!ゲスト さん

珪藻土

« Back to Glossary Index
珪藻土の丸窓

珪藻土(けいそうど/Diatomaceous Earth)とは?

珪藻(ケイソウ)土は、海藻の一種の珪藻を原料にし、様々な用途で使われ内装材としても用いられる。

植物性プランクトンの一種「珪藻(けいそう)」が長い年月をかけて堆積・化石化した多孔質(微細な穴を多数もつ)な天然素材です。主成分は二酸化ケイ素(SiO₂)で、吸放湿性・脱臭性・断熱性に優れています。
脱臭性、調湿性に優れているので内装仕上げ材として普及してきた。調湿性漆喰 よりも2割多く湿気を取る。 左官仕上げ では漆喰よりも柔らかく温かみのある質感が特徴で、アースカラーの落ち着いた色調が人気です。

珪藻土自体は固まらないため、施工時にはセメント・石膏・樹脂などの**固化材(こかざい)**を混ぜて使用します。これにより、強度や仕上げのバリエーションが変化します。

使いどころ/目的

珪藻土は「機能性仕上げ材」として使われる。

  • 内装(居室・生活空間)
    • リビング、寝室、玄関などの調湿・消臭目的
  • 湿気対策が必要な空間
    • 北側の部屋、押入れ、クローゼット
  • 健康・自然素材志向の住宅
    • 化学物質を抑えた空間づくり
  • 意匠表現
    • コテ跡を活かしたナチュラルな壁面

※注意:珪藻土=すべて同じ性能」ではない。配合や製品差が大きい。


似ている用語

(混同されやすい左官材の整理)

  • 珪藻土
    定義:多孔質構造による調湿・消臭素材
    用途:内装壁
    材料:珪藻土+結合材
    注意点:耐水性・強度は製品差あり
  • 漆喰
    定義:消石灰を主成分とする左官材
    用途:内装・外装
    材料:石灰
    注意点:調湿はするが珪藻土とは性質が異なる
  • 土壁
    定義:土を主材とした伝統壁
    用途:和風建築
    材料:土・藁
    注意点:施工条件が限定的
  • 調湿建材
    定義:湿度を調整する建材の総称
    用途:壁・天井
    材料:多種
    注意点:性能数値の比較が必要

施工上の注意点・よくあるミス

左官視点での重要ポイント。

  • 下地処理不足
    → 吸水差で色ムラ・割れが出やすい
  • 過度な塗り厚
    → 乾燥不良や剥離の原因
  • 水回りでの誤用
    → 耐水性が低い製品は不向き
  • 即効性の期待
    → 調湿・消臭は緩やかに作用する
  • 自然素材=万能」という誤解
    → 用途と性能の見極めが不可欠

関連する用語

左官仕上げ
内装仕上げ

調湿性/消臭効果/吸着性能/漆喰/自然素材 / 吸音性間接照明アクセントウォールボタニカルナチュラルカビ対策健康住宅遮音塗り壁 / 固化材 / 左官仕上げ / 結露透湿仕上げ鏝 / 消臭効果 / 採光



プロのコメント

珪藻土は霧吹きで本性が見える

【現場のコツ】
珪藻土の性能を確認したい場合は、壁に向かって霧吹きを2〜3回プッシュしてみることです。樹脂が入っている製品では水滴が壁を伝って床まで垂れることが多く、無添加の珪藻土では水分を吸い込んで垂れにくい傾向があります。

【やりがちな失敗】
大手メーカーの珪藻土と無添加の珪藻土を同じ性能だと思い込んでしまうことです。樹脂の有無で湿気の吸収性能が大きく変わるため、用途に応じて選択することが重要になります。

【場面で選ぶ】
・湿気対策重視→無添加珪藻土(コマツStyle等)

・強度重視→樹脂入り珪藻土(四国化成ジュラックス、藤原化学シルタッチ等)

【注意が必要な箇所】
珪藻土と呼べる国の基準について言及されていますが、具体的な数値や法令名の確認が必要です。また、無添加珪藻土は割れやすいという強度面での注意点があります。

稲熊サトシ
稲熊サトシ
愛知県名古屋市を拠点に、内装・外壁左官工事や漆喰・珪藻土・タイル施工など幅広い業務に対応。株式会社イナマサ業務店の代表として職人の送り出しから現場作業まで一貫して担い、地域に根ざした丁寧な仕事を重視している。
主な対応エリア:岐阜県|静岡県|愛知県|三重県
所在地:愛知県名古屋市天白区海老山町1105

濃い色は職人の腕が丸見えになる

【現場のコツ】
珪藻土で濃い色を使う場合は、大きな面積の壁ほど複数人でスピード勝負で一気に仕上げることが重要です。色ムラや塗り継ぎのムラが目立ちやすいため、フラット仕上げよりも柄をつけた方が粗が目立ちにくくなります。

【やりがちな失敗】
濃い色の珪藻土を選んだ際に、塗り継ぎで同じラインにムラが出てしまうことがあります。一般の方が見ても違和感を感じやすく、部屋全体が暗いイメージになってしまう場合もあるため、事前の説明が重要です。

【場面で選ぶ】
・宿泊施設の内装→黒に近い濃いグレーで複数人施工

・質感重視の仕上げ→ざらっとした質感で珪藻土らしさを演出

【注意が必要な箇所】
特になし

間宮 秀樹
間宮 秀樹
愛知県高浜市を拠点とする合同会社伊良湖屋の代表。2000年に建築業界へ転身し、内外装や屋根、外構など住宅工事全般に20年以上携わる。漆喰・珪藻土・モルタル施工を得意とし、シンプルな意匠と確かな技術で信頼を築いている。
主な対応エリア:静岡県|愛知県|三重県
所在地:愛知県高浜市春日町7-8-6