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ガレージハウスとは?(garage house)
住居とガレージを一体計画した住宅。1階または半地下にビルトインガレージを組み込み、屋内動線(玄関・収納・水回り)と直結させるのが特徴。防犯・雨天動線・趣味空間を同時に満たす。
基本構成
- 車両区画:シャッター(オーバースライダー等)+土間コンクリート/塗床
- 住居区画:界壁・気密ライン・防火区画を明確化(ドア自己閉鎖など)
使いどころ/目的
- 敷地・環境
- 都市・狭小地で駐車と居住をコンパクト化。
- 雪・雨・強風地域で濡れずに出入り。
- 生活動線・防犯
- 屋内直結動線(買い物搬入・子育て)。
- シャッターで視線・侵入抑止。
- 内装・外壁/下地条件(混同・誤用注意)
- ガレージは屋内扱い(カーポートと異なる)。換気・防火・遮音の要件が増える。
- 居住部と同素材をそのままガレージに流用しない(耐摩耗・耐汚染が不足しやすい)。
似ている用語との違い(テキスト比較)
- ガレージハウス vs ガレージ:前者は住宅と一体計画(動線・区画・断熱まで含む)。後者は車庫単体の呼称。
- ガレージハウス vs ピロティ駐車:ピロティは外気同等の吹抜下部で囲い無し。ガレージハウスは囲い+扉で屋内区画・防犯が主眼。
- ガレージハウス vs カーポート:カーポートは屋根のみの 外構 製品。ガレージハウスは基礎・界壁・シャッター等を含む建築側計画。
- ガレージハウス vs インナーガレージ:ほぼ同義だが、前者は住まい全体のプラン思想まで含意しやすい。
施工上の注意点・よくあるミス
- 防火・区画の欠落
- 住居側界壁の不燃・気密、自己閉鎖ドア、床段差の液体止めを設ける。
- 換気・排気計画不足
- CO・VOC対策に低位吸気+高位排気(または機械換気)。排気は隣地・室内復帰NG。
- 床の耐久・排水不良
- 土間は目地割り+最小配筋、1/100〜1/50勾配で外部または集水桝へ。**仕上げ硬化材/塗床(耐油)**で防汚。
- 結露・臭気の室内流入
- 気密ラインの連続、土間断熱+防湿シート、開口部の気密枠で緩和。
- シャッター騒音・振動
- レール・モーターの防振支持、巻取り高さの確認(梁下干渉)。
- 照度不足・配線露出
- 作業照度+防犯灯を計画。露出配管は衝突保護。
- 仕上げ材の選定ミス
- 住居用内装材をガレージ面に使用→擦傷・汚染。耐摩耗・清掃性重視で選ぶ。
- 外部雨仕舞いの甘さ
- シャッター廻りの水返し・止水、庇や水切りで跳ね返り汚れを抑制。
関連する用語
土間/コンクリート/雨仕舞い/換気量/防火区画/遮音
オーバースライダーシャッター/塗床(エポキシ・ウレタン)/集水桝・グレーチング/土間断熱・防湿シート/気密ライン(連続ディテール)



