
主要トピック「ジョリパット完全ガイド」
こちらの関連記事では、総合的に「ジョリパット」について解説しています。この記事の後に是非ご一読下さい。
左官のプロに聞く:ジョリパットの施工で上手い下手はある?工事の際のチェックポイントを分かり易く解説。
ジョリパットの工事については僕が解説するよ。
ちなみにジョリパットってどんな材質なの?
漆喰 みたいな左官材というよりは 塗料 に近いイメージかな。乾きや水の量を調整したりという工程がなくて、メーカー規定の配合で施工するので、安定感はあるかな。
パターンが豊富と聞いたけど、どれ位あるのかしら?
主なもので40パターン以上はあるかな? エンシェントブリック など安定した物もあれば、熟練が必要な難しいパターンもある。乾きも割と早いので漆喰などの 自然素材 よりは完成が早い。
工事の仕上がりでどんな部分に気を付けているの?
樹脂 が入っているので 養生 をしっかりする。汚れると落ちにくいので。それから 鏝 も手入れが必要なので、作業した後の手入れは割と気を遣うかな。それから日の当たり、水や糊の調整という工程が無い分、乾きの微調整は利かないから、日当たりや風向きを見ながら工事している。
ジョリパットは内装と外壁とどちらの工事が多いの?
変色に強いのは魅力的ね、ところでジョリパットの工事で上手い下手はあるの?
平面だけでなく、角の部分に注目してみると分かる。「出角」「入角」と言うのだけれど、壁と壁の角、柱と壁の際、天井と壁の境目、サッシとの境目など、上手な人はビシッとラインが綺麗。
ジョリパットは左官屋さんでも塗装屋さんでも依頼できるのかしら?
パターンとしては、主に3タイプあるよ。
・鏝 仕上げ
・塗装
・塗装+鏝仕上げ
どちらも対応しているパターンもあれば、どちらかしか対応できないパターンもあるので、どのパターンにするかを決めた上で工事店に相談に行った方が良いね。
参考までに、主なパターンをタイプ分けしてみたよ。

ジョリパット パターンマップ
ブルー:左官屋領域
オレンジ:塗装屋領域
グリーン:両方の領域
事務局の解説、補足
要点のまとめ
まず“工法の相性”を決める:希望パターンが鏝/塗装/ハイブリッドのどれかを特定→その領域が得意な工事店へ。
品質は“端部”で見抜く:面の均質性に加え、出角・入角・サッシ際・天井際の直線性と切れで判断。
樹脂系ゆえの運用:養生は厳格、乾きが早いため日射・風向・湿度を読んだ面分割が必須。
ディティール解説
現場の空気は、材料より先に動きます。**日が傾けば乾きが変わり、風が回れば面は機嫌を変える。**ジョリパットは樹脂を含むから、微妙な“待ち”が利きにくい。だからこそ、段取りが仕上がりを決めます。
鏝で押さえる一瞬、塗装で吹く角度、ローラーの往復の幅——数センチの躊躇が、のちのムラや筋になることを、熟練者は知っています。面の真ん中がどれほど美しくても、**角がだれていれば家の表情は締まらない。出角がすっと立ち、入角が影をまっすぐ受け、サッシ際が凜としている。その“線の清さ”**こそ、工事全体の統率が取れている証です。
ハイブリッドは、均質を塗装で確保し、見える面だけ鏝で“生きた表情”に寄せるという折衷。量産と意匠の間に橋を架ける選択肢です。選び方の正解はひとつではありません。**あなたの「どこを美しく見せたいか」**が、工法を決める羅針盤になります。

