
使いどころ/目的
内装での使いどころ(住宅)
- 玄関・ホール:一番“ホテル感”が出る。石調/タイル/左官で面を整え、間接照明で陰影をつくる
- リビング:大判タイル、塗り壁(マット)、テレビ背面のアクセントで“整った面”をつくる
- 寝室:落ち着く明るさ(色温度と配光)+ベッド背面の素材(ファブリック、左官、木)で質感を出す
- 洗面・トイレ:水回りはホテルライク需要が強い。タイル+目地色、鏡、照明、カウンター素材で完成度が決まる
内装での使いどころ(店舗・オフィス)
- 受付・待合:第一印象を上げたい場所。壁の“面”を綺麗に、照明で影をつくる
- 個室・ラウンジ:音・光・視線のコントロール(落ち着き、プライバシー)と相性が良い
外壁での使いどころ
- 外観全体の統一感が主目的。色数を抑え、素材の見せ方を揃える(塗り壁×金属×木など)
- ただし「ホテルライク」は基本内装寄りの言葉。外壁は“モダン”“上質感”として表現されることが多い
下地条件・誤用に注意(混同しやすいポイント)
- ホテルライク=高級素材を盛ることではない:要素を足すより、線・面・色・光を整理する方が近道
- ホテルライク=真っ白でツルツルでもない:マットな左官や微細なテクスチャで“上質”が出ることも多い
- 施工精度が目立つ:面の不陸、入隅出隅の通り、見切りの納まりが“清潔感”を左右する
似ている用語
- 「ラグジュアリー」:華やかさ・非日常の豪華さを強調/住宅・店舗の演出/石・金属・光沢材など多用しがち/やり過ぎると“ギラつき”や掃除負担が増える
- 「モダン」:直線的・シンプル・機能的/幅広い空間/塗り壁・タイル・木・金属など/“無機質すぎる”と冷たく見える(照明と素材で調整)
- 「ミニマル」:要素を極限まで減らす/生活感排除を重視/白・グレー・収納計画が鍵/収納不足だと一気に破綻する
- 「高級感(上質感)」:言葉として広い概念/提案資料で多用/素材・照明・納まり全般/具体要素に落とし込まないと認識ズレが起きる
- 「インダストリアル」:工業的・ラフ・素材を見せる/店舗・住宅アクセント/モルタル・金属・配管露出など/ホテルライクの“整然”とは逆方向になりやすい
施工上の注意点・よくあるミス
左官・塗り壁ならでは(“面の質”が命)
- 下地の不陸がそのまま出る:ホテルライクは陰影で粗が見える。下地調整(パテ・下地処理)をケチらない
- 鏝ムラ の出し方を誤る:意匠ムラは“狙い”。中途半端なムラは汚れっぽく見える(仕上げサンプルで決め打ち)
- 乾燥条件で表情が変わる:急乾燥(夏・風)→コテ引きずり/色ムラ、低温高湿(冬)→乾き遅れ/汚れ付着
- 見切り・入隅 の納まりが甘い:巾木・見切り材・目地 の通し方が乱れると“整然感”が崩れる
タイル・石・目地まわり
- 目地色が合わない:ホテルライクは色数を絞るため、目地が浮くと一気にチープに見える
- 大判材の割付が弱い:割付・芯・通りが揃わないと“ホテルの整った感じ”になりにくい
- 光の当たり方を読まずに選定:昼夜・照明で色温度が変わる。サンプルは実際の照明下で確認
照明・設備との連携(仕上げ単体では完成しない)
- 間接照明の納まり不良:光源が見える(グレア)と一気に安っぽい
- スイッチ・コンセントの位置が雑:線が乱れる。ホテルライクは“情報量の少なさ”が価値
関連する用語
間接照明/塗り壁/モールテックス/大判タイル/見切り材 / 意匠(デザイン) / モダン / シンプル / ミニマリスト / ゴージャス
