
断熱材とは?(だんねつざい/thermal insulation)
外皮・各部位で熱の出入りを抑えるために用いる材料。繊維系(グラスウール・ロックウール)、発泡プラスチック系(EPS・XPS・硬質ウレタン・フェノール)、セルロースなどがある。断熱は気密・防湿・通気とセットで成立する。
成分と特性(吸放湿性、アルカリ性、揮発成分、粒度 など)
- 繊維系(グラスウール・ロックウール)
- 微細繊維で空気層を保持して断熱。不燃性が一般的。吸湿には通気・防湿位置で対応。揮発成分は低VOC設計が多い。
- 発泡プラスチック系(EPS・XPS・硬質ウレタン・フェノール)
- 独立/連続気泡により熱移動を抑える。吸水管理と耐熱域に注意。製品により難燃化処方。
- セルロースファイバー等
- 繊維充填により断熱。吸放湿挙動は設計と防湿位置でコントロール。
- アルカリ性:素材によって異なる(無機繊維は中性〜弱アルカリ、発泡系は中性寄りが多い)。
- 粒度・繊維径/気泡径:細かいほど拡散経路が長く、対流抑制に寄与する設計が多い。
- 添加・接着成分:結合や難燃のための添加剤は製品ごとに差。数値は各SDS・カタログ優先。
適した下地とNG下地(PB、モルタル、旧塗膜、含水率の目安)
- 適した部位・下地例
- NG/要注意
仕上がりの質感と色の出方
- 原則露出しない(仕上げ材の裏に入る)ため、表面の見え方は最終仕上げ側に依存。
- 外張り断熱+左官仕上げでは、通気・防水・下地平滑の出来が表面のフラットさ/ムラに直結。
環境・安全性(JIS/告示、F☆☆☆☆、VOC)
- 表示・規格:JIS・告示・性能区分は材種・製品ごと。F☆☆☆☆・VOC等の表示もカタログ・SDSで確認。
- 施工安全:繊維系はチクチク対策(保護具)、発泡系は切断粉じん・静電気・防火管理。換気・養生を徹底。
メンテナンス/補修のコツ
- 断熱欠損の是正:コンセント周り・小屋裏・梁際の欠損を埋め、気密ライン連続を同時復旧。
- 湿気対策:漏水・結露跡は原因除去→乾燥確認→材料交換。濡れたまま封じない。
- 虫害・防蟻(基礎断熱):連続ラインを切らない施工で蟻道の迂回を防ぐ。
- 点検性:床断熱は点検口、外張りは図面・写真管理で位置を把握。
- 火気・熱源:ダウンライト・煙道周りはクリアランス部材で離隔。
関連する用語
外皮性能/快適性/省エネ
