
腰壁(こしかべ/Wainscot)とは?
腰壁とは、床から人の腰ほどの高さ(一般に90cm前後)まで立ち上げた壁部分を指す建築用語です。
英語では Wainscot(ウェインスコット)と呼ばれ、壁全体ではなく下部のみを仕上げ・保護・意匠化するための構成要素です。左官・木工・タイルなど複数工種と関係します。
使いどころ/目的
内装
- 椅子・家具・人の動線による壁下部の汚れ・衝撃防止
- 塗り壁+腰壁での上下の素材切り替え演出
- 和室・洋室問わず意匠的アクセント
外壁・外構
- 建物基礎上の立ち上がり部分の保護
- 雨はね・泥はね対策
※外壁では「基礎立ち上がり」と混同されやすい
下地条件・用途上の注意
- 壁の一部名称であり、仕上げ材名ではない
- 高さは設計意図・用途で可変
- 「腰高窓」「腰板」との混同に注意
似ている用語
- 腰板
定義:腰壁部分に張る板材仕上げ
用途:内装意匠
材料:木材・化粧板
注意点:腰壁=部位、腰板=仕上げ - 巾木
定義:床と壁の取り合い部材
用途:見切り・保護
材料:木・樹脂・左官
注意点:高さが全く異なる - 基礎立ち上がり
定義:基礎の地上部分
用途:構造
材料:コンクリート
注意点:意匠腰壁とは別物 - 腰高
定義:床から一定高さまでの位置概念
用途:寸法表現
材料:なし
注意点:部位名ではない
施工上の注意点・よくあるミス
- 温湿度:上下で仕上げ材が異なると収縮差が出やすい
- 下地:腰壁部分だけ下地仕様が変わることが多い
- 乾燥:上壁より厚塗りになると乾燥ムラが出やすい
- 道具:見切りラインが歪むと全体が締まらない
- 材料差:左官・タイル・板で納まりが大きく変わる
関連する用語
内装仕上げ
