
#5 桜の頃
what is 「buratani」?
左官屋社長の放浪記
このblogでは目についたモノ、気になった事柄を左官の目線で分析をしていきます。


著者紹介
合同会社鏝志 代表 谷澤 雄司
無類の音楽好き、左官を愛し左官に愛される男。
鏝志WEBサイト
座右の銘
too fast to live,too young to die

特集記事 ブラタニ
春の候

何か新しい事が始まりそうな、
新たな出発が出来そうな、
桜の花を見ると、そんな気持ちになっていたのだが、今年は少し切ない。
去年の今頃、母を亡くした。
追うように、父も七夕の頃に亡くなった。
二十歳の頃に家を出ていたので、一緒に住んではいなかった。
そのせいか、亡くなったという実感が未だに無かったのだが、このごろ桜を見ると、母と父をよく思い出す。
もう亡くなったのだと、実感する。
決して親孝行では無かった自分を悔やむ。一生背負って行く、戒めなのだろう。春がきたら新しい事が始まる訳ではなく、
春がきたらリセットされる訳でもない。


大切なのは当たり前の日常を、どう過ごすかなのだろう。
「当たり前」の影には、色々な人たちが存在しているからこそ成し得ているという事を、
あらためて思う。
自分の廻りにいる全ての人が、
お互いを想い、お互いを尊重し、お互いを慈しむ。
その上で、当たり前の日常は出来ているという事を。
俺は神様でも何でもないから、いつもそんな風には居られない。
ただ後悔の数は、少ない方が良いと思う。
背を向けてないか
思い上がってないか
感謝しているか
時々は思い返そう、自ら桜の花を咲かせられるように。
駆け抜けよう、桜の花舞い上がる道を。

What is important
Living is precious by itself
List of past construction

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