
用途
厚塗りテクスチャを得意とする内装用左官材。プラネットジャパンが販売するドイツ漆喰で、粗めの骨材を含み、存在感のあるマットな質感をコテ仕事で表現できる“意匠寄り”グレード。ガラス骨材や雲母などとの組み合わせにも対応している。
仕様一覧(標準塗厚、荷姿、標準歩掛、適用下地)
- 標準塗厚:最大約8mmまでの厚塗りに対応(下地を拾いにくく、中塗り相当の面出しと意匠を両立)
- 施工方法:コテ塗り(押さえ・ならし・表情づけが前提)
- 適用部位:内装全般(浴室・水まわりを含む設計例あり)
- 主成分:珪石・大理石粉・大理石・石灰水酸化物・メチルセルロース・陶土
 ※上記はメーカー公開情報の要点整理です。
色・テクスチャのバリエーション(代表例)
- カラー:ナチュラル~ビビッドまで顔料調合に対応(基準顔料の使用例が用意され、無着色〜各色グラデーションまで展開)。
- 骨材アレンジ:ガラスミックス、雲母、バーミキュライト、PJサンド等を“カルクフィールで使用可能”。
- 仕上げ感:粗骨材のザラつき・陰影を生かした厚塗りテクスチャ(フラット~コテ波までコテ捌きで可変)
施工要領のポイント
- 下地:吸水・強度の安定化(シーラー/プライマーで均一化)。ピンホール・段差は事前に調整。
- 塗り厚管理:一度に厚く盛りすぎない。層間の乾燥を確保し、痩せ・ひびの誘発を回避。
- 表情づけ:所定の可使時間内にコテの当て方・角度で陰影を作る。骨材混入時はコテ先で骨材を割らない配慮。
- 仕上げ保護:用途によってはトップコート等で防汚・撥水の付加を検討(浴室・水まわりは特に運用基準を設計段階で明確化)。
他製品との比較
- 同社「マーブルフィール」:より繊細〜上品寄りの表情。カルクフィールは“粗骨材×厚塗り”で存在感重視。
- 既調合の薄塗り意匠材(他社含む):薄塗りで平滑性は出しやすいが、下地の拾いが出やすい。カルクフィールは厚塗りで下地影響を抑えやすい。
関連する用語
意匠(デザイン)/テクスチャー/中塗り仕上げ/トップコート/見本板/ガラス骨材/雲母(ミカ)/バーミキュライト / 漆喰
