« Back to Glossary Index


住まいの外部で、道路・門から玄関までを導く動線(通路空間)のこと。読み方:あぷろーち/英語:approach, entry path。動線計画・景観・安全性を同時にデザインする 外構 要素。
使いどころ/目的
- 来客を迷わせない誘導性(門柱→玄関の視線・動線の設計)
- 玄関前の安全性(段差解消・ノンスリップ・夜間照明)
- 排水計画(1〜2%の勾配、透水/排水ディテール)
- 意匠演出(自然石・タイル・洗い出し・スタンプコンクリート・植栽・縁石)
- バリアフリー(車椅子・ベビーカー対応の幅員・勾配・踊り場)
- 耐久性/メンテ(車両進入の有無に応じた下地厚・目地計画・防草)
似ている用語との違い
- 通路:人の移動のための最短経路を指す一般語。アプローチは玄関前の体験・演出まで含めて設計する点が異なる。
- 玄関ポーチ:玄関直前の雨掛かりを避ける小さな外部床。アプローチは門からポーチまでの区間全体。
- 前庭(フロントヤード):植栽を中心とした庭領域。アプローチは動線主体で、庭は滞在・観賞主体。
- 車寄せ/アプローチ駐車:車両動線を含む計画。歩行者専用のアプローチとは荷重条件と仕上げの滑り抵抗が異なる。
施工上の注意点・よくあるミス
- 路盤不足・転圧不良→不同沈下やひび割れ。砕石路盤厚と締固めを確実に。
- 勾配不良→水溜まり・凍結。**1〜2%**を基準に雨水を建物から離す。
- 伸縮目地なし→コンクリートのマップクラックや白華が顕在化。所定ピッチで目地設置。
- 滑り抵抗不足→雨天・凍結時に危険。ノンスリップ仕上げ・洗い出し・刷毛引き等を採用。
- 車両荷重の見誤り→タイル割れ・コンクリート破損。配筋・厚みを歩行/車両で分ける。
- 電気・給排水の養生不足→後施工でカットが増え意匠低下。先行配管・スリーブを計画。
- 照明計画抜け→夜間の誘導・防犯性低下。ポールライト/フットライトを早期に決定。
関連用語
アプローチ階段/玄関ポーチ/縁石(見切り材)/洗い出し/スタンプコンクリート/インターロッキング/透水性舗装/勾配/伸縮目地/白華(エフロ) / 磁器質タイル



