
腰板(こしいた/Wainscoting, Wall Paneling)とは?
腰板は、壁の床から腰くらいの高さまで貼る板材(または板状の仕上げ)のことです。意匠(デザイン)だけでなく、汚れ・キズ・水はねから壁を守る目的で使われます。素材は木板のほか、化粧板、樹脂系パネル、金属、タイル調パネルなども含めて「腰板」と呼ぶことがあります。
だいたいの高さの目安
- 一般的には床から 800〜1200mm 前後(空間用途や家具寸法で調整)
使いどころ/目的
- 内装(住宅)
- 玄関・廊下:靴や荷物で壁が擦れるのを防ぐ
- ダイニング:椅子の背・手垢・飲食汚れ対策
- リビング:意匠のアクセント(上部は塗り壁、下部は木など)
- 洗面・脱衣:水はね・湿気の当たりやすい部分の保護(素材選び注意)
- 店舗・施設
- 飲食店:汚れ対策+空間の格上げ
- クリニック・保育:清掃性、衝撃対策
- 下地条件・設計面(左官と絡むポイント)
- 上部を塗り壁にする場合、腰板上端の**見切り(納まり)**が重要
- 腰板の厚みで段差が出るため、巾木・見切り材の計画が必要
※注意:腰板は「巾木」と混同されがちですが、巾木は床際の細い部材、腰板は壁の腰高さまでの仕上げです。
似ている用語
- 腰板:壁の腰高さまで貼る板状仕上げ/保護・意匠/木・化粧板・樹脂・金属等/上端の見切りと段差処理、湿気部位は反り・カビに注意
- 巾木:床と壁の取り合いを納める細い部材/掃除・衝撃から保護/木・ソフト巾木等/腰板とは高さが違う、取り合い納まりに注意
- 見切り材:異なる仕上げの境界を納める部材/壁・床・天井の取り合い/金属・樹脂・木等/寸法ズレが目立つので割付が重要
- 羽目板:壁や天井に貼る板張り全般(全面の場合も)/意匠・調湿感/無垢板・合板等/目地・反り、塗装仕様の確認
- パネル貼り:板状材で面を構成する仕上げの総称/内装全般/化粧板・樹脂板等/下地精度が悪いと波打ち、ジョイント目立ち
施工上の注意点・よくあるミス
下地・不陸
- 腰板は面が硬く、下地の不陸があると浮き・ガタつきが出る
- 上部が左官仕上げの場合、腰板上端のラインが基準になるので水平精度が重要
湿気・結露(材料選定)
- 洗面・北面・外壁側は結露や湿気で反り・カビ・剥がれが起きやすい
- 木系を使うなら、通気・塗装・防カビ仕様を検討
取り合い(左官との境界)
- 腰板上端の見切りが甘いと、塗り壁側にクラックや汚れ筋が出やすい
- 先貼り/後貼りの順番で仕上がりが変わる(汚れ防止の養生も必須)
割付・高さのミス
- コンセントやスイッチが腰板の途中にかかると見た目が崩れる
- 椅子背や手すり高さと合っていないと、保護目的を果たしにくい
関連する用語
