
ラフ仕上げ(らふしあげ/Rough Finish)とは?
左官仕上げの一種で、表面をあえて粗く、不均一なテクスチャを残す仕上げ方法を指します。
鏝(こて)跡や骨材の凹凸、刷毛目などを活かし、均一で平滑な仕上げとは対照的に、素材感・手仕事感・陰影を強調することが特徴です。
「未完成」「荒い」という意味合いではなく、意匠として計画的に粗さを残す仕上げである点が重要です。
使いどころ/目的
内装
外壁
- モルタル外壁の意匠仕上げ
- 多少の汚れ・経年変化を味として許容したい外装
下地条件との関係
- 下地の不陸を「消す」のではなく「馴染ませる」目的
- 完全な平滑精度が不要、または求められない場合
似ている用語
- 荒仕上げ
下塗りや中塗り段階の未調整状態を指すことが多く、最終意匠ではない点がラフ仕上げと異なる。 - マット仕上げ
表面は滑らかだが艶を抑えた仕上げ。凹凸は少なく、触感・反射の違いが主眼。 - 刷毛引き仕上げ
刷毛目による一定方向のテクスチャが特徴。ラフ仕上げよりも規則性がある。 - 洗い出し仕上げ
骨材を露出させる点は近いが、工程・材料・仕上がり意図は明確に異なる。
施工上の注意点・よくあるミス
- 温湿度が高すぎると、テクスチャが潰れやすい
- 乾燥が早すぎると、鏝跡が不自然に残る
- 骨材の粒径選定を誤ると、粗すぎて施工ムラになる
- 鏝・刷毛の種類で表情が大きく変わるため事前試し塗り必須
- 製品ごとに「ラフが出やすい/出にくい」性質が異なる
