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抗火石

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抗火石のイメージ

伊豆七島の新島で採れる軽石質の流紋岩。火に強く断熱性に優れた天然の軽石状岩石で、主に火山活動によって生成される。古くから炉・煙突・防火壁などの耐火部材として利用されてきた。
軽石の一種で切断、加工がし易いうえに耐火性に優れていて保温材として適している。不燃材として一般建築建材にも広く使用されている。石の切り方や見る角度によって色が変化する。

多孔質で軽量、かつ熱を通しにくい性質を持つため、建築や左官分野では耐火・断熱材料として重宝される。代表的な産地は宮城県白石市や福島県などで、加工性が高く、切り出してブロック状に使用されることも多い。近年は人工耐火材の普及で使用機会は減ったが、伝統的なかまど・炉・暖炉などの修復や文化財建築では今も重要な素材とされる。

関連用語:耐火材/断熱材/軽石/左官材/炉壁