
切付鏝(きりつけごて)とは、左官職人が壁や柱の角(かど)=入隅・出隅部分を整えるために使用する 鏝(こて)の一種です。角度をきれいに出すための専用鏝で、主にモルタル・漆喰・珪藻土などの仕上げ作業に用いられます。
面鏝、隅付鏝とも呼び、通常の平鏝よりも細長く、先端が鋭角になっている。壁と壁の交差部分(入隅)や、外側の角(出隅)をまっすぐ美しく仕上げる。角が「ピン」と立ち、建物全体の印象を引き締めるため、左官の技量が表れる工程。
使用場面:玄関や勝手口などのモルタル角仕上げ
建築では「角が美しい=仕上げが美しい」と言われ、切付鏝による精緻な角出しは左官職人の腕前を象徴する作業とされています。
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