モルタル壁には頑丈な金網「ラス」 - ラスの役割と歴史 -
ラスとは?
ラス網はモルタル壁の剥落を防ぐために モルタル の下地として使われる金網の事です。知らない人が多いけど、ラスがしっかりしていないとモルタルが剥がれます。モルタル外壁の中で、静かに頑丈に家を守っている金網がラスなのです。
ラスの歴史
1890年代 (明治25年頃) | メタルラスの起源は、欧米で相次ぎ作られたと伝えられています。 |
1909年 (明治42年) | 日本に初めてメタルラス(平ラス)紹介 |
1915年 (大正4年) | 大阪の業者が共同で、「金属鉄鋼裁断展伸機」の名称で製造開始 |
1938年 (昭和13年) | 業界最初の組織である「大阪ラス工業組合」を設立。現在に至る |
開口部のラスはこんな感じです。
改良されたラス(平ラス、波ラス、リブラス ※通気ラス)
今の主流は「通気ラス」。普通モルタルから軽量強度を高めた「ラスモル」と併せて施工では使います。
ラス網とはモルタル壁の剥落を防ぐためにモルタルの下地として使われる金網。改良されたラスで、モルタル外壁を施工するには、※富士川建材NC( ノンクラック )通気工法はクラック剥離保証があり(各種条件あり)、今のモルタル外壁では最強で最も優秀で安全安心な外壁です。
通気ラスは、ラスと防水紙が一体化されているラスで、外壁と躯体の空間を確保できるので湿式通気工法に適しています。
サイディング の通気工法(乾式通気工法)と同様の換気性能で 長期優良住宅 では通気工法が条件。
※長期優良住宅では通気工法ラスを使用します。
※通気ラス
ラスと防水紙が一体化され空間を確保できるので換気性能がある。長期優良住宅(外壁通気工法)で使用される。
長期優良住宅 とは
長期優良住宅とは、住宅を長期にわたり良好な状態で使用するための措置が、その住宅の構造及び設備に講じられた優良な住宅のこと。 建築および維持保全の計画を作成して所轄行政庁に申請することで、基準に適合する場合には認定を受けることが可能です。
富士川通気ノンクラック通気工法とは
躯体と外壁の間に空気の通る空間(通気層)を設けた工法です。通気層ができることにより2重壁構造となり、防水性が大きく向上するとともに、壁内にある湿気を常時放出することで、住宅の耐久性を上げるのに大変有効な工法です。
耐久性の高いモルタル(ラスモルⅡ)と 耐クラック性能 に優れた アリスグラスファイバーネット を使用し、長期優良住宅を実現するモルタル通気工法です。
あとがき
自分の家の外壁を気にされた事はあるでしょうか?壁の中にあって見た事もない、モルタル外壁は知っていてもラスは知らない方は多いと思います。 塗壁には富士川ラスモル外壁下地は日本で最も多く用いられています。サイディングが主流ですが、自分だけのオリジナルの家を手に入れる為に塗壁を知って頂けたら幸いです。
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今後、ラス留める釘のダイバージェット、コンプレッサー、外壁のクラックを防止する「ガラスメッシュ」を説明して行きます。
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