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消臭効果(しょうしゅうこうか/Deodorizing Effect)とは?
空気中や表面に存在する不快な臭気成分を低減・除去する作用のこと。
単に香りで覆い隠すのではなく、臭いの原因物質を吸着・分解・中和する働きを指す。
使いどころ/目的
消臭効果は、内装仕上げや材料選定の文脈で次のように使われる。
- 内装(居室・生活空間)
- トイレ、玄関、寝室、ペットスペースなどの臭気対策
- 商業・公共空間
- 飲食店、医院、福祉施設での空間環境改善
- 湿気がこもりやすい場所
- 押入れ、クローゼット、北側の部屋
- 自然素材訴求
- 珪藻土・漆喰などの左官材の付加価値説明
※注意:「芳香=消臭」ではない。香料によるマスキングとは別概念。
似ている用語
(混同されやすい概念を整理)
- 消臭
定義:臭気成分そのものを減少・除去
用途:室内空気・壁面
材料:珪藻土、漆喰、活性炭
注意点:効果は臭気成分の種類に依存 - 脱臭
定義:装置や薬剤で臭気を取り除く行為
用途:換気設備・機械装置
材料:フィルター、触媒
注意点:建材性能とは別 - 防臭
定義:臭いの発生や拡散を防ぐ
用途:配管・下地処理
材料:防臭層、気密処理
注意点:臭いを消すわけではない - 芳香
定義:香りで不快臭を感じにくくする
用途:一時的対策
材料:香料
注意点:臭気成分は残る
施工上の注意点・よくあるミス
左官材の消臭性能を正しく活かすためのポイント。
- 過度な塗膜形成
→ 表面を塞ぐと吸着性能が低下する - 下地処理不足
→ カビ臭・下地臭は仕上げで消せない - 即効性を期待しすぎる
→ 多くは緩やかに作用する - 換気との併用不足
→ 消臭材だけに頼らず換気計画が重要 - 材料ごとの特性誤認
→ すべての左官材が同等に消臭するわけではない
関連する用語
室内環境性能、建材機能
調湿効果/吸着性能/珪藻土/漆喰/VOC



