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面引き鏝

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面引き鏝

面引き鏝(めんびきごて/Corner Trowel)とは?

左官工事において壁・柱・開口部などの角(出隅入隅)に一定の面(丸み・幅)をつくるための専用鏝。
角を直角のまま残さず、欠け防止・耐久性向上・意匠の整形を目的として用いられる。

使いどころ/目的

面引き鏝は「化粧」ではなく保護と納まりのための道具として使われる。

  • 内装壁の出隅
    • 人や物が当たりやすい角部の欠け防止
  • 開口部まわり
    • 窓・建具枠まわりの納まりを整える
  • 左官仕上げ全般
    • 直線を強調し、仕上げの精度感を高める
  • 意匠的表現
    • シャープ/やわらかい印象のコントロール

※注意:面引き=丸くするだけではない。幅・角度は意匠と用途で変わる。


面引きの種類・形状

  • 角面(かくめん)
    • 小さくシャープな面取り
  • 丸面(まるめん)
    • 柔らかい印象、欠け防止重視
  • 幅違い
    • 3mm・5mm・9mmなど用途別に使い分け
  • 左右専用鏝
    • 出隅・入隅で操作性が異なる

施工上の注意点・よくあるミス

左官現場で起こりやすいポイント。

  • 下地精度不足
    → 面が波打ち、直線が崩れる
  • 押さえすぎ
    → 角が痩せ、線が弱くなる
  • タイミング不良
    → 早すぎると崩れ、遅すぎると引けない
  • 左右の不揃い
    → 視線高さで特に目立つ
  • 仕上げ材との相性無視
    → 材料によっては面が立ちにくい

似ている用語

  • 角鏝:角を直角に仕上げる鏝
  • 押さえ鏝:面全体を平滑に整える鏝
  • 目地鏝:目地を形成する鏝

関連する用語

左官道具、左官仕上げ

出隅/入隅/角面/丸面/鏝跡

この用語も併せてご覧ください