
エコカラットの施工例と人気デザイン|玄関・リビング・洗面の実例
調湿と消臭の機能性で人気のエコカラット。「本当に効果があるの?」「どこに貼るのが正解?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。実は10年以上効果が持続している実例が数多く存在します。リビングのテレビボード周り、来客時の印象を左右する玄関、湿気対策が重要な洗面所。それぞれの空間でエコカラットがどのように活躍するのか、実際の施工例とともに詳しくご紹介します。デザイン性と機能性を兼ね備えた理想の空間づくりの参考にしてください。

リビングへのエコカラット施工例|テレビボード周りの定番デザイン
リビングはエコカラットの施工場所として最も人気の高い空間です。特にテレビボード周りの壁面にアクセントとして施工するケースが多く、調湿・消臭機能とデザイン性の両立が実現できます。
テレビボード周りへの施工が人気の理由
リビングの中でもテレビボード周辺の壁面は、家族の視線が自然と集まる場所です。実際の施工例では、幅4m×高さ3mほどの壁面にエコカラットを貼り付けるケースが一般的で、部屋全体を圧迫することなく、適度なアクセントウォールとして機能します。
リビングは家族が長時間過ごす空間であり、また来客時にも最も目につく場所です。そのため、デザイン性の高いエコカラットを採用することで、インテリアの質を高めながら、快適な室内環境を維持できるという二つのメリットが得られます。
長期間の使用でも効果は持続
エコカラットは1999年の発売以来、多くの住宅で採用されてきた実績があります。実際に2010年頃から使用している例では、14年以上経過した現在でも調湿効果が維持されていることが確認されています。
同じマンションの他の住戸では冬場や梅雨時期に結露が滴り落ちるほど湿気が酷いという話があった中で、エコカラットを施工した部屋では結露が滴り落ちるほどにはならず、経年でも調湿効果が続いていると実感されています。また、ペットを飼っている家庭でも、来客時に「臭いがしない」と言われることがあり、10年以上経っても消臭効果が維持されていることが分かります。
デザインバリエーションの進化
エコカラットは機能性だけでなく、デザイン性の高さも評価されています。発売当初と比較して色や柄のバリエーションが大幅に増え、近年ではメーカーの商品開発力により洗練されたデザインが多数ラインナップされています。
コンクリート系、フラット系、ウェーブ系、マーブル系など、好みのインテリアスタイルに合わせて選択できる幅が広がっています。リビングという長時間過ごす空間だからこそ、機能性とデザイン性の両方を妥協せずに選べることが、エコカラットの大きな魅力となっています。
この項のまとめ
- テレビボード周りの壁面(幅4m×高さ3m程度)への施工が一般的で、適度なアクセントウォールとして機能する
- 14年以上の長期使用でも調湿効果が持続し、結露を抑える効果が実感されている
- ペットを飼っている家庭でも10年以上消臭効果が維持され、来客時にも臭いが気にならない
- 色や柄のバリエーションが豊富で、コンクリート系、フラット系、ウェーブ系、マーブル系などから選択可能
- 機能性とデザイン性を両立でき、家族が長時間過ごすリビング空間に最適な内装材である

玄関のエコカラット施工で消臭効果を実感|来客時の印象アップ
玄関はリビングと並んでエコカラットの施工依頼が多い場所です。来客があった時に臭いが気になるという理由から、消臭機能を目的として玄関にエコカラットを採用する方が増えています。
玄関への施工が選ばれる理由
玄関は家の顔とも言える空間であり、来客時に最初に目に入る場所です。そのため、デザイン性が良いエコカラットを玄関に施工することで、視覚的な印象を高めながら、同時に消臭効果による快適な空間づくりが実現できます。
特に玄関は靴や傘など臭いの原因となるものが集まりやすい場所です。換気が十分にできない玄関では、湿気や臭いがこもりやすく、来客時に気になってしまうケースも少なくありません。エコカラットの高い消臭機能は、こうした玄関特有の悩みを解決する有効な手段となっています。
長期間持続する消臭効果
エコカラットの消臭効果は、長期間にわたって維持されることが実際の使用例から確認されています。ペットを飼っている家庭でも、来客があった時に「臭いがしない」と言われたという事例があります。
臭いには順応性があるため、家に住んでいる人自身では分かりにくいものですが、10年以上経っても来客から指摘されないということは、消臭効果が十分に維持されている証拠と言えます。玄関という限られた空間だからこそ、エコカラットの消臭効果がより実感しやすいという特徴もあります。
調湿効果で快適な玄関環境を維持
玄関は外気の影響を受けやすく、湿気がこもりやすい空間です。特に梅雨時期や雨の日には、傘や濡れた靴から水分が放出され、湿度が高くなりがちです。
エコカラットは珪藻土の約6倍、調湿壁紙の25倍以上という高い調湿性能を持っています。この調湿機能により、玄関の余分な湿気を吸収し、快適な湿度環境を保つことができます。湿気を抑えることで、カビの発生リスクも低減し、清潔な玄関環境を長期間維持することが可能です。
デザイン性の高さで玄関を演出
エコカラットは機能性だけでなく、デザイン性の高さでも評価されています。玄関という限られた空間だからこそ、インパクトのあるデザインを選んでアクセントウォールとして活用することで、来客時の印象を大きく変えることができます。
近年は色や柄のバリエーションが増え、メーカーの商品開発力により洗練されたデザインが多数ラインナップされています。玄関の広さや雰囲気に合わせて、コンクリート系、フラット系、ウェーブ系など、好みのデザインを選択することで、機能性と美観の両立が実現できます。
この項のまとめ
- リビングと並んで玄関への施工依頼が多く、来客時の臭い対策として人気が高い
- ペットを飼っている家庭でも10年以上消臭効果が持続し、来客時に臭いが気にならない
- 高い調湿性能により、梅雨時期や雨の日の湿気対策に効果的である
- デザイン性が高く、玄関のアクセントウォールとして来客時の印象アップに貢献する
- 限られた空間だからこそ、エコカラットの消臭・調湿効果が実感しやすい

洗面所など水回りのエコカラット活用事例|調湿機能を活かす
洗面所は湿気が発生しやすい水回りの空間であり、エコカラットの調湿機能を最も効果的に活用できる場所の一つです。限られたスペースでも施工可能で、機能性とデザイン性の両立が実現できます。
水回りでの調湿効果の重要性
洗面所は毎日の洗顔や歯磨き、入浴後の使用など、常に水分が発生する空間です。特に換気が十分でない洗面所では、湿気がこもりやすく、カビの発生や壁紙の劣化など様々な問題が起こりやすくなります。
エコカラットは高い調湿性能を持ち、余分な湿気を吸収することで快適な湿度環境を維持します。実験箱を使った検証では、壁紙(クロス)や珪藻土と比較して、エコカラットの調湿効果の高さが可視化されています。お湯を入れた際の曇り具合と湿度計の変化により、エコカラットの優れた調湿機能が確認できます。
洗面所への施工事例
洗面所へのエコカラット施工は、壁面の一部にアクセントとして貼るケースが一般的です。洗面台の背面や側面など、視線が集まる場所に施工することで、デザイン性を高めながら調湿効果を得ることができます。
施工面積は洗面所の広さに応じて調整できますが、限られたスペースでも効果を発揮するのがエコカラットの特徴です。全面に貼る必要はなく、部分的な施工でも十分に調湿・消臭効果が期待できます。
施工時の注意点
エコカラットの施工は、採寸、カット、貼り付けという流れで行われます。現場でローラーカッターを使用してカットし、定規を当ててしっかりと固定して一回で切ることが重要です。思い切りよく切らないと断面が汚くなってしまうため、慎重さと同時に決断力も求められる作業となります。
接着剤については、専用接着剤(スーパーエコぬーるG)を使用する方法と、一般的なタイルボンドで貼る方法の2通りがあります。ただし、普通のタイルボンドには多くの種類があり、モノによっては悪汁が出てしまうこともあるため、専用接着剤の使用が推奨されます。
洗面所のような水回りでは、電気ボックスなど電気周りの部分の細かなカットが必要になることもあります。くり抜く場合はサンダーや振動で切るタイプのカッターを使用し、慎重に作業を進める必要があります。パキッと割れてしまうリスクもあるため、集中力が求められる工事です。
メンテナンスと長期使用
エコカラットのメンテナンスは比較的簡単で、汚れが付いたら柔らかい布、もしくは水で濡らして固く絞った布で拭き取れば十分です。日常的な手入れは殆ど必要ありません。
ただし、エコカラットはタイルよりも柔らかい素材のため、固い物をぶつけると欠ける可能性があります。洗面所では洗濯カゴや掃除道具など、物の出し入れが多い場所でもあるため、ぶつけないように注意が必要です。物がぶつかりやすい場所への設置は避けるなど、素材の特性を理解した上で施工場所を検討することが重要です。
万が一、少し欠けたり割れたりした場合は、「カラットコーク」という専用の補修材があります。これはエコカラットの商品ごとに種類が出ているコーキング材で、欠けた部分の補修に使用できます。
この項のまとめ
- 湿気が発生しやすい水回りで、エコカラットの調湿機能が効果的に活用できる
- 実験による可視化で、壁紙や珪藻土と比較してエコカラットの調湿効果の高さが確認されている
- 洗面台の背面や側面など部分的な施工でも十分な効果が期待できる
- メンテナンスは柔らかい布で拭き取るだけで簡単だが、固い物をぶつけると欠ける可能性がある
- 欠けや割れには専用の補修材「カラットコーク」が使用でき、商品ごとに種類が用意されている

編集後記
エコカラットの採用を検討されている方にとって、実際の施工例を知ることは大きな判断材料になるはずです。機能性は魅力的だけれど、本当に効果があるのか、デザインは自宅に合うのか、不安に感じるのは当然のこと。今回ご紹介した施工例は、いずれも10年以上効果が持続している実例です。リビング、玄関、洗面所と、それぞれの空間でエコカラットがどのように活躍するのかイメージが湧いたでしょうか。素材の特性を理解した上で、ご自宅に最適な場所を選んでいただければ幸いです。快適な住空間づくりの一助となれば嬉しく思います。