
左官職人の技術が仕上がりを左右する材料
ベルアートは塗材ですが、こてを使って模様をつくる仕上げでは左官的な施工技術が重要になる材料です。
同じ材料、同じ色を使用しても、こてを動かす方向や押さえる強さ、材料の塗り厚、施工するタイミングによって仕上がりの表情は変化します。
エスケー化研も、ベルアートについて「綺麗なパターンに仕上げるには職人の技術にも大きく左右される」と説明し、こてなどによる左官仕上げの経験が豊富な施工業者への依頼を推奨しています。
そのため、色番号だけを決めれば同じ仕上がりになる材料ではありません。住宅などで採用する場合は、カタログだけでなく、実際の塗り板や施工サンプルを確認し、仕上げパターンまで施工者と共有することが重要です。
ベルアートの仕上げ方法
ベルアートでは、施工方法によってさまざまな意匠をつくることができます。
代表的な施工道具には、
- こて
- デザインローラー
- 吹付けガン
- 刷毛
などがあります。
特にこて仕上げでは、材料を塗り付けた後のこてさばきによって、平滑に近い仕上げから、大きな凹凸を持つランダムな仕上げまで表現できます。
ベルアートシリーズには多数の標準パターンが用意されていますが、採用できる施工方法やパターンは製品・仕様によって異なります。
ベルアートとひび割れ
通常のベルアートは、塗膜が微弾性を持ち、下地に発生した微細なひび割れに追従する性質があります。
ただし、「ひび割れ追従性がある」ということと、「下地のひび割れを補修しなくてもよい」ということは別です。
モルタルやコンクリート下地に大きなクラックや動きのあるひび割れが存在する場合、その動きが仕上げ面まで現れる可能性があります。施工前には下地の状態を確認し、必要に応じて補修や下地調整を行うことが重要です。
ベルアートには複数の種類がある
「ベルアート」は単一の商品名として使われるだけでなく、複数の関連製品を持つシリーズでもあります。
代表的なものには、
ベルアート
アクリル樹脂系の標準タイプ。
ベルアートSi
セラミックシリコン樹脂系で、耐久性と低汚染性を高めたタイプ。
ベルアートF
ふっ素樹脂系で、より高い耐候性・耐久性を持たせたタイプ。
弾性ベルアート
弾性アクリル樹脂系のタイプ。
ベルアートIN
土塗り壁調の内装用製品で、調湿機能やホルムアルデヒド吸着・固定化などの機能を持つタイプ。
などがあります。
そのため「ベルアートを使用する」という場合でも、建物の用途や施工場所、求める耐久性、仕上げパターンなどに応じて製品を選択する必要があります。
防火材料について
通常の「ベルアート」は、メーカー公式仕様では防火材料認定は設定されていません。
一方、内装用の「ベルアートIN」には、不燃・準不燃・難燃の防火材料認定があります。
ベルアートシリーズ全体をまとめて「不燃材料」と考えるのではなく、使用する製品ごとの認定内容を確認する必要があります。
ベルアートの塗り替え
ベルアートは凹凸や模様そのものが意匠の一部となっているため、一般的な平滑な塗装面とは塗り替えの考え方が異なります。
エスケー化研では、ベルアート、ベルアートSi、ベルアートFなど既存の意匠仕上げを対象とした塗り替え用仕上塗材「アートフレッシュ」も用意しています。
既存の風合いや模様を活かしたい場合には、単純に厚く塗りつぶすのではなく、現在のパターンや塗膜の状態を確認して塗り替え仕様を選ぶことが重要です。
関連用語
エスケー化研|装飾仕上塗材|鏝仕上げ|吹付け仕上げ|ローラー仕上げ|下地|モルタル|ALC|クラック|微弾性|ベルアートSi|ベルアートF|ベルアートIN|アートフレッシュ
よくある質問
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質問: ベルアートとはどのような材料ですか?回答: エスケー化研が製造する多意匠装飾仕上塗材です。こて、ローラー、吹付け、刷毛などを使って、壁面にさまざまな模様や質感をつくることができます。
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質問: ベルアートは左官材ですか?回答: メーカーによる分類は「装飾仕上塗材」ですが、こて仕上げでは左官職人の技術が仕上がりに大きく影響します。エスケー化研も、こてなどによる左官仕上げの経験が豊富な施工業者を推奨しています。
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質問: ベルアートは外壁にも内壁にも使えますか?回答: 通常のベルアートは内外装に使用できます。また、内装向けにはベルアートINなど専用の関連製品もあります。下地や用途に応じて適切な製品と仕様を選ぶ必要があります。
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質問: ベルアートはひび割れに強い材料ですか?回答: 通常のベルアートは微弾性を持ち、下地の微細なひび割れに追従する性質があります。ただし、大きなクラックや動きのあるひび割れを防止できるという意味ではありません。施工前の下地確認と適切な補修が重要です。
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質問: ベルアートの仕上がりは職人によって変わりますか?回答: 変わります。特にこて仕上げでは、こての動かし方、材料の塗り厚、押さえる強さなどによって模様が変化します。同じ色や材料でも仕上がりが完全に同じになるとは限らないため、施工前に塗り板やサンプルでイメージを共有することが重要です。

